山本由伸 圧巻投球の復帰戦「今年の中でもトップに良いくらい」と自賛 4回1失点、3回までに8奪三振 カーショーから「いいアドバイスを」
「ドジャース3-6カブス」(10日、ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸投手が、約3カ月ぶりのメジャー復帰戦で4回1失点、8奪三振の圧巻投球。「今年の中でもトップに良いくらい」と振り返った。
初回を3者連続三振で立ち上がった山本。二回に不運な打球を含む3安打を浴びて1点を失ったが、三回も3者連続三振をマーク。四回は併殺打など3人でイニングを終え、球数制限ギリギリの59球で4回を投げきって見せた。
「本当に、今年の中でもトップに良いくらいの感覚で投げられたと思います」と振り返った山本。「なるべく落ち着いた気持ちでいけるように取り組みました」と明かした。
8奪三振については「変化球がすごくいい感覚で投げられたので、三振につながったと思いますし、いい感覚を自分のモノにできるように。いい感覚の復帰登板だと思いますし、リハビリ期間中にどんどん感覚が良くなっていった」と明かした山本。「きょうとりあえず復帰できて、いい投球内容に終われたのでホッとしてますが、次の試合に向けてやっていくのは変わりない。1日を大切にやっていきたい」と次回登板を見据えた。
昨年3月のWBCでともに侍ジャパンの一員として、世界一奪還に貢献した今永との投げ合いは「メジャーの試合で同じ試合に出場できるのがうれしかったですし、これからもメジャーの試合で何度も何度も対戦できるように」と語った山本。鈴木誠也については、第1打席でこの日最速となる157・6キロを計測し「同じ日本人選手と対戦できるのは多くないので、多少、特別な意識はありますけど、そういう意識は持ちすぎないように」と言う。
調整段階のブルペンではカーショーからアドバイスをもらい「変化球が決まったのはアドバイスのおかげ。基本的ではあるんですけど、すごくいいアドバイスをいただいた。投げ方の話ですけど」と山本。「投げ終わった後の喜びは大きかった。リハビリを頑張ってきてよかったな」と少しだけ感慨に浸り、「しっかりと良い状態で10月を迎えられるように。自分としてもチームとしても9月の登板は大事。しっかりとやっていきたいと思います」と前を向いた。