カブス・今永が14勝目 日本選手左腕最多の石井一久に並んだ 球宴で大谷から体重維持の大切さ学ぶ
「カブス9-2アスレチックス」(16日、シカゴ)
堂々の投球で2002年の石井一久(ドジャース)がマークした日本選手左腕最多のシーズン14勝に並んだ。カブス・今永にとってはDeNAで19年に記録した13勝も上回る自己最多。「うれしいことではあるけど、チームが何勝何敗なのかが大事。自分としては特に気にしていない」と肩をすくめた。
それよりも今季166イニング超となり、目標にしていた規定投球回の162に到達したことを喜ぶ。けがを防ぎ、長いシーズンを乗り切るため、オールスターゲームの際、ドジャースの大谷から体重維持の大切さを学んだという。「遠征先に夜中に着いても食べて、体重維持に努めた。こっちで買った40ドル(約5640円)の炊飯器に感謝です」と笑った。
二回までに6点の援護を受けながら、三回に相手主砲のルーカーに2ランを浴び「真っすぐを投げちゃいけないところだった」と配球を反省。得意のスプリットに加えて中盤以降はシンカーやカーブを織り交ぜ、メジャーでは最多となる11三振を奪った。「スプリットに関しては空振りも取れたし、失投も少なかったので、次の登板につなげられる」と満足げに振り返った。