大谷翔平 記録ずくめの48号 30球場目!球団歴代2位タイ!アジア選手最多219本 昨春WBC優勝の地で決めた
「マーリンズ11ー9ドジャース」(17日、マイアミ)
ドジャースの大谷翔平選手(30)は、マイアミでのマーリンズ戦に「1番・指名打者」で出場。昨春のWBCで優勝した思い出の地で、5試合ぶりの一発となる48号2ランを放った。メジャー通算219本塁打とし、秋信守(韓国)の記録を抜いてアジア選手単独最多となった。さらにDHでのシーズン最多本塁打数にもなり、球団の最多記録49本にもあと1に迫った。記録ずくめの一日で、すでに記録している48盗塁とともに「50本塁打、50盗塁」へまた一歩前進した。
一振りで流れを変えた。4点を追う三回1死一塁。大谷が内角低めスライダーを右翼2階席まで運んだ。「難しい球でしたけど、しっかり打てたのは良かった」。“確信歩き”の一打で敵地に押し寄せたド軍ファンを熱狂させた。5戦ぶりの48号2ランで、そこから5番マンシーの2点適時打で同点となったことに「反撃につながる1本だったので、そこは良かった」と満足感を漂わせた。
記録ずくめの1本だ。通算219本で秋信守を抜き、アジア選手記録を塗り替えた。昨年3月のWBCで、日本を世界一に導いた思い出の地で初の本塁打となり、通算30球場目となった。
それだけではない。48号は球団歴代2位タイで、最多記録まであと1本。さらに、指名打者では06年にデビッド・オルティス(レッドソックス)が記録した47本を抜き、史上最多となった。
ただ、この日は今季自己最多タイの3三振。悔やんだのは6-7の六回2死一、三塁。初球、見送った外角低めスライダーをストライクと判定された後に連続で空振り。3球目は外角低めのボール球に手を出し「ボールと判断した球をストライクに取られた時に捨てるべきかどうかの判断で球審に合わせていた打席が多かった。自分のゾーンを信じ切れなかった」と振り返った。
これで「48-48」に到達。シーズン11試合を残し年間ペースは51本塁打、51盗塁。「50-50」の重圧を問われ「それはあんまりないですね」と大谷。気掛かりなのは9月に7勝8敗のチーム状況で「楽な試合が少ない。早く優勝が決まるようにというのが一番」。この日は2位パドレスが敗れ、地区優勝マジックは8に。今後もチームの勝利のため、打席に立ち続ける。