大谷翔平「一生忘れられない日」「夢に見ていた」 WBC優勝の地で決めた50-50&7年目で初PO進出【一問一答】

 試合後の会見で質問に答える大谷(撮影・小林信行)
 会見に出席したロバーツ監督(撮影・小林信行)
 「50本塁打、50盗塁」を達成し、歓声に応えるドジャース・大谷(共同)
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 「マーリンズ4-20ドジャース」(19日、マイアミ)

 ドジャースの大谷翔平選手(30)が19日、マイアミでのマーリンズ戦で3本塁打、2盗塁、10打点の驚異的な活躍。100年以上の長い歴史を持つ大リーグで前人未到の「50本塁打、50盗塁」を達成し、メジャー7年目で自身初のプレーオフに進出。会見では「早く決められて良かった。一生忘れられない日になる」と喜びを口にした。一問一答は以下の通り。

  ◇  ◇

 -今の心境は。

 「うれしさと安堵(あんど)と同時に、記録をつくってきた先輩方にリスペクトという気持ちでいる」

 -昨春のWBCで日本代表として優勝した球場。

 「一生忘れないと思うし、いろいろプレーしてきた球場の中でも好きな球場の一つになった」

 -どの時点で記録達成に手応えを感じたか。

 「本塁打は狙って出ないもの。自分のいい打席を積み重ねていくのが一番の近道だと思う。勝ちにつながるいい打席を1打席でも多く積み重ねたいと思っていた。そういう意味では本塁打以外の打席も良かった」

 -自身初のポストシーズン進出。

 「チームは変わったが米国に来てから夢に見ていた舞台。今日勝って決まったのは自分にとって大きい。今後はそこに向けて一から頑張りたい」

 -クラブハウスで飲んだシャンパンの味は。

 「良かった。ポストシーズンに(地区)首位で出られるかは挑戦だが、いい励みになる」

 -投打二刀流など今まで築いてきた記録と50-50を比較すると。

 「今までの記録は、やっている人が少ない中での記録が多かったと思う。比較対象が多い中での新しい記録。自分にとっても違いはあると思う」

 -最近は打撃が絶好調ではないと言っていた。

 「構えも含めて、もう一度自分の心地いいところを探しながら(打撃)ケージでやっていた。今日はチャンスも多かった。チャンスをつくってくれたチームメートに応えて(走者を)かえせたのは良かった」

 -周囲を驚かせていく中、自身はどんな気持ちでプレーしているのか。

 「終わって6打数6安打なので良かったなと。前の打席は忘れて、その打席に集中できていたのが、結果的に振り返ってみて良かったと思う」

 -昨年9月の手術からちょうど1年が経過。

 「リハビリの過程では楽しいことばかりではない。進むこともあれば、後退することもある。なるべく試合に引きずらないように切り替えて(打席に)集中するように心がけている」

 ◆大谷のこの1年 昨年12月に10年総額7億ドル(約1015億円=為替レートは入団合意時)の大型契約で名門・ドジャースに入団。3月の開幕直後に元通訳による違法賭博事件が発覚。睡眠時間が削られた時期もあったが「メンタルがプレーに影響するとは思っていない」と言い切った。昨年9月に手術した右肘のリハビリを進めつつ、本塁打と盗塁を量産。8月23日には劇的なサヨナラ満塁本塁打を放ち、過去5人しかいない「40本塁打、40盗塁」に史上最速で達した。

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