大谷翔平 2戦連発!盗塁も決めて「52-52」同時マーク今季14度目 2戦で12打点、異次元の記録

 ドジャース・大谷(提供・共同通信社)
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 ロッキーズ戦で1回の打席に入る際に大歓声を受け、ヘルメットを取って応えるドジャース・大谷(共同)
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 「ドジャース6ー4ロッキーズ」(20日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(30)は史上初の「50本塁打、50盗塁」達成から一夜明け、ロサンゼルスでのロッキーズ戦に「1番・指名打者」で出場。本拠地のファンから祝福の声援が注がれた中、五回に52号2ランを放つと七回には二盗を決め「52本塁打、52盗塁」に伸ばした。1試合で本塁打と盗塁をマークしたのは今季14度目で、1900年以降では86年のヘンダーソン(ヤンキース)の13度を抜いて最多。6-4の勝利に貢献した。

 心温まる瞬間だった。初回の打席。バットを手に背番号「17」がベンチから出ると、本拠地の観客は一斉に立ち上がり、拍手と歓声を送った。チームメートや首脳陣もベンチの前で整列した。前日に敵地マイアミで達成した史上初の「50-50」の偉業。9日ぶりのホームゲームで大谷を待っていたのは、地元ファンによる盛大なスタンディングオベーションだった。

 「素晴らしかった。うれしかったし、感激しました。初めて(移籍1年目)のシーズンでやってもらえるだけでも幸せ」

 右手でヘルメットを掲げ、スタンド全体を見渡しながら感謝する。空振り三振に倒れたが、ベンチに戻る大谷に温かい拍手が送られた。

 これで終わるわけにはいかない。三回の打席で中前打を放つと、1点を追う五回2死二塁で鮮やかなアーチをかける。フルカウントから内寄り高め、見送ればボールの直球をセンターへ運んだ。飛距離129メートル。前日の3発に続く“確信歩き”の豪快弾で、場内にMVPコールが響き渡った。

 今や本塁打と盗塁はセットだ。七回1死二塁では快足を生かし、一塁内野安打で出塁すると、すかさず二盗成功。「52-52」を達成した。同一試合にホームランと盗塁を記録するのは14度目だ。大リーグ公式サイトによると、1900年以降では世界の盗塁王、リッキー・ヘンダーソンを抜いて歴代最多。盗塁数でもイチローの持つ日本選手最多記録に4に迫った。

 この2試合は10打数9安打、4本塁打、12打点、3盗塁。異次元のパフォーマンスにロバーツ監督は「間違いなく絶好調。集中力が高まっている。本当に感心させられる」とうなった。

 チームは快勝して地区優勝マジックを5に減らした。残り8試合。前日から「60-60」が話題になっている。「意識したら伸びていかないものだと思うので無心で自分の役割がしっかりできるように頑張りたい」。大谷には不可能を可能にする力がある。

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