大谷翔平 まさか目の前で三重殺で敗戦 球団記録94年ぶり更新95長打達成も痛恨逆転負け 2位パ軍接近2差

 ドジャース・大谷翔平
 9回、前打者ロハスが三重殺に倒れ、引き揚げるドジャース・大谷(共同)
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 「ドジャース2-4パドレス」(24日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(30)はロサンゼルスでのパドレス戦に「1番・指名打者」で出場し、初回の二塁打で球団記録を94年ぶりに塗り替える今季95長打とした。しかし、九回は大谷の前の打者が三重殺に倒れて敗戦。3年連続地区優勝を目指すチームは、5連勝で2年ぶりのプレーオフ進出を決めた2位・パドレスとのゲーム差が2に縮まった。

 時速178キロの強烈な打球が右翼線際で弾み、スタンドに飛び込んだ。パ軍との首位攻防3連戦の初戦。絶対に負けられない戦いで大谷が初回に二塁打を放ち、敵軍の失策に乗じて先制のホームを踏んだ。

 連続試合安打を7に伸ばした1本は今季95本目の長打。1930年にベーブ・ハーマンがマークした94長打の球団最多記録を94年ぶりに塗り替え、球団史に自身の名前を新たに刻んだ。

 ところが、先発ナックが4回4失点でKO。相手に主導権を握られたチームは三回から八回まで三塁さえ踏めない拙攻だったが、1-4の九回に反撃を転じる。

 元阪神の守護神スアレスから三者連続安打で1点を返す。なおも無死一、二塁のサヨナラ機。大谷がネクストサークルで待機する中、9番ロハスの放った打球は三塁・マチャドの正面へ。打球を処理したマチャドは三塁ベースを踏むと、素早く二塁に送球。さらに一塁にも転送され、電光石火で三重殺が完成。一瞬にして試合は終わった。

 まさかの幕切れ。その場でしばらく立ちつくした大谷はビデオ検証の結果を受け、ベンチへ引き揚げた。会見でロバーツ監督は送りバントのサインを取り消した理由を「翔平に打席が回らない確率は1%以下。ショックだ。彼が準備していただけに本当にがっかりしている」と話した。

 痛恨の敗戦でパ軍とのゲーム差は2となった。天王山の戦いはあと2試合。連勝すれば地区優勝のシャンパンファイトが待っている。大谷が会心の一撃で栄冠を引き寄せることができるか。

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