「ドジャース４－３パドレス」（２５日、ロサンゼルス）

　ドジャースの大谷翔平選手は同点の六回２死一、二塁の第４打席で２打席連続適時打となる勝ち越しタイムリーを放った。今季５９度目のマルチ安打で勝負強さを発揮し、続くベッツの打席で５６個目の盗塁を記録した。

　代わったエストラーダから先頭のスミス、続くエドマンが連続四球を選んで好機を拡大した。だがラックスは見逃し三振、パヘスの左中間への飛球はメリルの好プレーにあって走者は動けなかった。

　ここでパドレスベンチは動き、左腕・モレホーンへスイッチ。スタンドからＭＶＰコールが響く中、２球目の高めのストレートを見送ったが、ストライクと判定されると思わず固まり、スタンドからブーイングがわき起こった。

　それでも３球目のスライダー、４球目のフォーシームを見極め平行カウントに。５球目の甘い球を中前にはじき返し、勝ち越しの１点を奪った。一塁ベースを回った大谷は絶叫し、スタンドからは大歓声のシャワーが降り注いだ。

　そして続くベッツの打席で鮮やかに５６個目の盗塁となる二盗に成功。相手捕手が投げられないほどの完璧なスタートで二塁を陥れた。ただベッツが凡退して追加点はならず。それでも地区優勝へ負けられないゲームで価値ある一打を連発した。

　大谷は四回２死一、二塁からの第３打席で右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、一時勝ち越しに成功。第１打席では四球を選んで先制ホームを踏み、シーズン１３０得点に到達していた。

　チームは必死の継投で１点リードを守り切り、地区優勝へのマジックを「２」とした。現地時間２６日のパドレス戦に勝利すれば、大谷悲願の地区Ｖが決まる。