大谷翔平の打球が異次元化?9月に入って強烈度増す 打球速度トップ10に4本 ロバーツ監督「人間とは思えない」
ドジャースの大谷翔平選手が現地時間25日(日本時間26日)のパドレス戦で、四回に時速188キロの弾丸適時二塁打を放った。完璧に捉えた打球はあっという間に右翼フェンスに突き刺さり、その勢いにスタンドは騒然となった。
パドレスとの第1戦でも初回に右翼線へ強烈な打球を放ち、エンタイトル二塁打で出塁した大谷。この時も中継画面で打球を追うのが難しいほど、強烈な勢いであっという間に右翼線でワンバウンドし、スタンドに飛び込んでいった。
マーリンズ戦では6打数6安打3本塁打、10打点の離れ業を見せ、野手が投げた遅いボールを右翼のアッパーデッキまでたたき込んだ。打者は反発を利用してボールを遠くへ飛ばす部分もあるため、緩いボールで飛距離を出すのは至難の業と言われる。それでも大谷は軽くスイングしているように見えながらも、確かな技術とパワーで特大弾を演出。ロバーツ監督はここにきて大谷をこう表現する。
「先週あたりから普段は絶対に見ることのない感情を見せている。ポストシーズンに向けてこれらの試合がいかに重要なのかを理解している」
「今の彼は人間とは思えない。ショウヘイほど絶好調の選手を見たことがない」
現在、メジャーに来て初めてプレーオフをかけた戦いに臨んでいる大谷。緊張感のある戦い、待ち望んでいた戦いが、大谷翔平という野球選手をさらに進化させていると指揮官は言う。加えて9月の練習では、明らかに肩周りの筋肉が分厚くなった印象。右肘のリハビリもある中、日々、トレーニングを積み重ね、打席の中で肉体と精神のバランスが噛み合っているイメージだ。
大谷自身は25日のパドレス戦後にプレーオフを争うスタンドの盛り上がりについて「ファンの人の盛り上がりもありますし、集中できる環境だと思います」と明かしていた。MLB公式のサラ・ラングス記者によると、2015年のスタッドキャスト導入以降、ドジャースの打球速度トップ10はすべて今季の大谷がマーク。うち9月に記録したのが4本と、打球が異次元化しているのがわかる。
マジック2で迎えるこの日のパドレス戦。打席でどんな強烈な打球が飛び出すのか-。「1番・DH」で先発出場予定だ。