ベッツからにじんだチームを思う姿 シャンパンファイトで歓喜 フリーマンの故障で目を見開き、固まる場面も

 「ドジャース7-2パドレス」(26日、ロサンゼルス)

 ドジャースのムーキー・ベッツ内野手が、七回にダメ押しタイムリーを放ってチームの地区優勝に貢献。一塁ベース上で絶叫するなど、チームの勝利を最優先する姿勢でけん引した。

 本拠地の熱狂をさらに加速させたのがベッツだった。七回、スミスの同点2ラン、大谷の勝ち越し適時打で試合をひっくり返し、なおも1死二、三塁の場面。外角のボールをきれいに捉えると、打球は右前に弾んだ。二塁走者の大谷も生還し、一気に粘るパドレスを突き放した。

 直後、フリーマンが一塁に駆け込んだ際に足を痛めた場面では目を見開き、固まる様子もあったベッツ。チームの勝利を優先する姿勢を貫いてきただけに、今後のポストシーズンを考えれば衝撃のシーンだった。こういう部分からもベッツのチーム愛がにじむ。

 シャンパンファイトではゴーグルを装着し、美酒に酔いしれた。今季は死球を受けて長期離脱も経験。開幕直前に二塁から遊撃に転向、復帰後には外野へ戻るなど激動のシーズンだった。

 プレーオフ進出を決めた際には「楽しみだよ。その時こそ最高のショウヘイを見られるだろう」と語っていたベッツ。シャンパンファイト後には家族とグラウンドで記念撮影するなど、束の間の歓喜に浸っていた。

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