大谷翔平、4戦ぶり54号3ラン 3安打固め打ち 地区V美酒翌日に豪快アーチ&盗塁 敵地大歓声 「54-57」達成
「ロッキーズ-ドジャース」(27日、デンバー)
ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、4点リードの六回の打席で4戦ぶり54号3ランを放った。二回には57盗塁目となる二盗を決め、前日まで並んでいたイチローを抜いて日本選手記録を更新。「54-57」を達成した。地区優勝決定から一夜明けの試合で3安打固め打ちして打率を上げ、逆転三冠王に望みをつないだ。
大谷は地区優勝マジック「2」で臨んだ前日のパドレス戦で5打数3安打1打点の活躍。同点の七回には2試合連続となる決勝適時打を放ち、チームの3連覇に大きく貢献し、自身はメジャー7年目で初のシャンパンファイトに酔いしれた。祝勝会の途中にはフィールドに出て真美子夫人と愛犬デコピンとも歓喜を分かち合った。
祝勝会の後は敵地デンバーへ移動し、現地到着は午前4時半ごろ。疲労回復に最も必要な睡眠時間の確保が困難な状況で13時間後にプレーボールを迎える試合に備えた。
敵地スタンドから大きな歓声が上がった初回の打席は遊ゴロ。初球、外角高め153キロシンカーを積極的に振っていったが、バウンドした打球は右寄りへシフトした遊撃手のほぼ正面だった。
3-1の二回1死一、二塁の好機は右前適時打。3試合連続タイムリーで連続安打試合を10に伸ばすと、二盗にも成功。イチローの持つ56盗塁の日本選手記録を23年ぶりに塗り替えた。