大谷翔平、首位打者との差「知らなかった」 リーグ八冠もプレーオフはリセット「シーズン成績意味ない」
「ロッキーズ1-2ドジャース」(29日、デンバー)
ドジャースの大谷翔平選手がレギュラーシーズン最終戦で4打数1安打1盗塁。注目された首位打者奪回からの逆転三冠王は実現できなかったが、打率・310、リーグを独走する54本塁打&130打点で2年連続キング&自身初の打点王で日本選手初の二冠とトリプルスリーを成し遂げた。この日は八回に右前打を放って連続安打試合を12に伸ばし、59盗塁目となる二盗を成功させ、「54-59」を達成した。
試合開始前の時点で首位打者のアラエス(パドレス)との差は4厘。「4安打以上で逆転三冠王か」、「アラエス3打数1安打、大谷5打数4安打で同率首位打者」など、周囲は大きな盛り上がりを見せたが、試合後の大谷は「それはあんまり考えてなかったですかね」と淡々。「(アラエスと)どのぐらいの差があるのかとかもちょっとよくわかってないですし。とりあえず自分のいい打席を送りたいなと思っていました」と、普段と同じ気持ちで打席に立ってことを強調した。
昨年9月に手術を受けた右肘のリハビリと並行しながら打者専念でプレーした特殊なシーズン。大谷はチーム最多の159試合に出場し、ナ・リーグでは本塁打、打点、得点、出塁率、長打率、OPS、長打数、塁打の8部門で1位を記録し、チームでは打撃全部門を独占した。
しかし、大谷は「こっから先はシーズン中に積み上げた成績とか数字っていうのはもう意味ない」ときっぱり。5日から始まる自身初のポストシーズン、地区シリーズ第1戦に向けて「しっかりと自分の調子を維持すること。気持ちを切らさずに、まず、その間の日を過ごしていきたいなと思っています」と話した。