「ナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ、パドレス４－０ブレーブス」（１日、サンディエゴ）

　プレーオフが開幕して３回戦制のワイルドカードシリーズ（ＷＣＳ）が始まり、ナ・リーグはパドレスが本拠地でブレーブスに４－０で先勝した。パドレスのダルビッシュ、松井の登板はなかった。このカードの勝者が５日に始まる地区シリーズでドジャースと対戦する。メッツはブルワーズを８－４で破った。ア・リーグは菊池のアストロズがタイガースに１－３で敗れ、ロイヤルズはオリオールズに１－０で競り勝った。

　パドレスは攻守がかみ合った。先発キングが７回を５安打１２奪三振で無失点。一回の攻撃では主軸のタティスが左翼２階席に放り込む２ランを放った。ダルビッシュ、松井ともにブルペンから試合を見つめる中、４万７０００人以上の本拠地大観衆が熱狂した。

　プレーオフ初先発で好投したキングは「中継ぎの時は盛り上がる場面で使われるのが好きだった。重圧を感じるのが好きなんだ」とこともなげだ。昨オフ、捕手のヒガシオカとともにトレードでヤンキースから加入。古巣では救援起用が多かったが、今季はダルビッシュら主力が長期離脱した先発陣を支えた。

　タティスは、ポストシーズンでは２０年以来の一発。コロナ禍の影響で無観客だった当時を振り返り「あの時とは全く違う。これこそ子供の時に夢に見たようなシーンだよ」と気持ち良さそうに言った。