山本由伸、急きょプレーオフ“開幕投手”に抜てき 第2戦からの変更理由は『登板間隔』 編成本部長は総力戦の構え

 2日後の登板に備え、遠投で調整する山本(撮影・小林信行)
 記者会見で山本の先発登板の変更を発表したフリードマン編成本部長(撮影・小林信行)
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 ドジャースの山本由伸投手が5日(日本時間6日)に本拠地ドジャースタジアムで行われるパドレスとの地区シリーズ(5回戦制)第1戦に先発することが決まった。前日に第2戦登板が発表されていたが、一夜明けた3日(同4日)、記者会見を行ったアンドリュー・フリードマン編成本部長が変更の理由を説明した。

 山本はレギュラーシーズン最終登板となった9月28日のロッキーズ戦の試合後にロバーツ監督から地区シリーズ2戦目登板の打診があったことを明かした。さらに前日の2日にオンライン会見を行ったゴームズGMも「第1戦・フラーティ」、「第2戦・山本」を明言していた。

 ところが、この日、記者会見を行ったフリードマン編成本部長は「順番を入れ替えることにした。ヨシが1戦目でジャック(・フラーティ)は2戦目」と切り出し、「第5戦までもつれた場合、ヨシはレギュラーシーズンで(中4日の調整で)投げてないが、ジャックは慣れている。起用の選択肢により柔軟性が生まれる」と説明。山本が5日の第1戦に投げることで11日の第5戦に5日間の調整で登板が可能となる利点を挙げた。

 メジャー1年目の山本は18登板のうち5日間の調整が11登板あり、5勝1敗、防御率2・97の成績を残している。一方、8年目のフラーティは28登板のうち中4日の登板が6試合あり、2勝1敗、防御率3・15をマークしている。

 ドジャース先発陣の今季の防御率はパドレスの3・91に対し4・23。柱だったストーンとグラスノーが今季絶望のけがで離脱し、ローテーションが確立できない状態でポストシーズンを迎えようとしている。相手は今季5勝8敗と負け越している強敵。ポストシーズン開幕2日前の先発入れ替えは厳しい戦いを予想していることを意味する。

 パドレスの先発は第1戦がシース、第2戦がダルビッシュに決まった。昨年3月のWBCで日本の世界一に貢献した2投手による投げ合いは来季に持ち越された。

 ▽地区シリーズで先発が予想される両軍投手の今季成績

【ドジャース】

山本 18登板7勝2敗 防御率3・00

フラーティ 28登板13勝7敗 防御率3・17

ビューラー 16登板1勝6敗 防御率5・38

ナック 15登板3勝5敗 防御率3・65

【パドレス】

シース 33登板14勝11敗 防御率3・47

ダルビッシュ 16登板7勝3敗 防御率3・31

キング 30登板13勝9敗 防御率2・95

マスグローブ 19登板6勝5敗 防御率3・88

ペレス 10登板3勝1敗 防御率3・46

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