山本由伸 プレーオフ“開幕投手”に 第2戦発表から変更 ダルとの投げ合いは来季に持ち越し

 ドジャースがパドレスとの地区シリーズ(5回戦制)を前にドジャースタジアムで2夜連続で決起集会を開いたことが3日(日本時間4日)、分かった。ミゲル・ロハス内野手がチーム練習で明かした。一丸ムードが高まった中、大谷翔平選手(30)はこの日、変則ルールの紅白戦に3日連続で出場し、山本由伸投手(26)はパドレスとの第1戦での先発に変更された。またナ・リーグのワイルドカードシリーズ(3回戦制)第3戦がミルウォーキーで行われ、メッツがブルワーズを下して2勝1敗とし、フィリーズとの地区シリーズ進出を決めた。

 山本がプレーオフの大事な“開幕投手”を託された。第2戦の先発が前日に発表されていた中、第1戦に先発することが決定。ブルペンで35球を投げ、5日に向けて調整した。

 この日、記者会見を行ったアンドリュー・フリードマン編成本部長が、変更の理由を説明。「順番を入れ替えることにした。ヨシが1戦目でジャック(フラーティ)は2戦目」と切り出し、「第5戦までもつれた場合、ヨシはレギュラーシーズンで(中4日の調整で)投げてないが、ジャックは慣れている。起用の選択肢により柔軟性が生まれる」と語った。

 山本が5日の第1戦に投げると、仮に11日の第5戦に投げる場合、中5日で登板できる。慣れない中4日よりも、余裕を持った調整が可能だ。メジャー1年目の今季は18登板の内、中5日で11登板あり、5勝1敗で防御率2・97の成績を残している。

 パドレスの先発は第1戦がシース、第2戦がダルビッシュに決まった。昨年3月のWBCで日本の世界一に貢献した2投手による投げ合いは、来季に持ち越される形となったものの、世界一に向けて、山本のピッチングに期待がかかる。

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