大谷翔平、ポストシーズン絶叫1号 7年目初舞台 過去の悔しさ晴らす豪快同点3ラン 初回3失点の山本由伸を強力援護

 「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース-パドレス」(5日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場し、3点を追う二回2死一、二塁にポストシーズン1号となる同点3ランを放った。打った直後に打席から飛び出すと絶叫した豪快な一発で本拠地を揺らした。初回に3点を失った先発・山本由伸投手を援護した。

 メジャー7年目で初めて立った夢の舞台。初回の打席で左飛に倒れた大谷が二回の打席でしっかり修正し、2年連続本塁打王の実力を見せつけた。打った相手は今季14勝、7月25日のナショナルズ戦でノーヒットノーランを達成しているエース格のシース。大谷が21年4月4日のホワイトソックス戦でメジャー移籍後初めてリアル二刀流で出場し、第1打席で豪快な一発を見舞った思い出深い相手でもある。

 大谷はレギュラーシーズンでチーム最多の159試合に出場し、54本塁打と130打点でリーグ二冠を獲得。打率は首位打者と4厘差の・310で三冠を残したが、134得点、OPS1・036はいずれも1位、59盗塁は同2位の数字を残した。

 エンゼルスでプレーした6年間はプレーオフに縁がなかった。大谷は前日の会見でも過去6年の『10月』を振り返り、18年は右肘手術を受けた直後の病室で、ド軍が32年ぶりに頂点に立った20年はトレーニング施設のあるシアトルで、他の選手が躍動する姿をテレビで見ていたことを明かし、「悔しい思いの方が強いかなと思います」とも話していた。

 会見では緊張はないと言い切り、「楽しみだなあという方が大きい」と話していた大谷。ベンチの中で仲間たちの祝福を受け、最高の笑顔を見せた。

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