山本由伸は3回5失点KO 大谷同点弾直後に勝ち越し許す メジャー初登板の悪夢再び パドレス打線につかまる
「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース-パドレス」(5日、ロサンゼルス)
開幕投手を任されたドジャースの山本由伸投手は、3回5失点でKOされた。
右肩痛を乗り越え、つかんだポストシーズン初登板となるマウンド。先頭の首位打者・アラエズにはいきなり三塁線を破られる左前打で出塁を許した。続くタティスの初球にスミスがまさかのパスボール。さらにカウント2-1からフォークがワンバウンドして暴投となり、無死三塁と傷口を広げた。
タティスを四球で歩かせると、プロファーにもボールが先行した。するとスタンドからは温かい拍手がわき起こった。二ゴロで1点を失うと、なおも1死二塁のピンチ。マチャドは2球で追い込んだが、浮いたスプリットを左中間スタンドへたたき込まれ、本拠地は騒然となった。
二回は本来の投球を取り戻して三者凡退に抑えた。さらに大谷の同点3ランで緊張がほぐれるかと思った三回、2死一、二塁からボガーツに左翼線へ2点タイムリーを浴び、勝ち越しを許してしまった。三回裏攻撃中にインタビューに応じたロバーツ監督は「ここで終わり」と交代を明言。継投勝負に入ることを明かしていた。
「すごくいいチーム」と表現するパドレスとは今年3月の韓国シリーズで対戦。メジャー初登板のマウンドだったが、1回5失点でKOされた。アメリカに戻り4月12日に本拠地で対戦した際には5回3失点。それでも「感覚的にはすごくいいと思いますし、9月に4試合登板して、細かいところでいいものが出てきている。自信を持ってマウンドに上がりたい」と語り、「いつもと変わらない気持ちで、集中して明日の試合に投げたいと思います」と語っていたが、厳しい結果に終わった。
それでも味方打線が奮起。2点を追う四回にT・ヘルナンデスのタイムリーなどで一気に試合をひっくり返し、黒星が消える形になった。