ドジャース 逆転のピンチをしのぐ!ロバーツ監督が2四球のコーペックを見切りトライネン投入 大谷も小さくガッツポーズ
「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース7-5パドレス」(5日、ロサンゼルス)
ドジャースは八回に2死満塁のピンチを背負うも無失点で切り抜けた。コーペックの制球が不安定とみるや、すぐさまトライネンを投入したロバーツ監督の継投策が奏功した形になった。
指揮官は2点リードの八回から一時クローザーを任せていたコーペックを投入。だが先頭にストレートの四球を与えると、スタンドがざわついた。マチャドは三振に仕留めたものの、続くメリルには再び四球。ここで指揮官はベンチを出て交代を告げた。
後を受けたトライネンはボガーツに遊撃後方へ打ち上げられたが、ロハスが後ろ向きにボールをキャッチするファインプレー。クロネンワースには四球を与えて満塁とピンチを広げたが、ソラーノをスライダーで空振り三振に仕留めた。
直後、スタンドはファン総立ちでトライネンを祝福。ベンチの大谷は鬼気迫る表情で投球を見つめていたが、ピンチを脱出すると小さくガッツポーズして第5打席に向かう準備を始めた。
九回も続投したトライネンは2死から一、二塁のピンチを招いたが、最後はマチャドを外角スライダーで空振り三振に仕留めてゲームセット。ロバーツ監督はベンチで渾身(こんしん)のガッツポーズを繰り出した。
大谷は試合後の会見で「ブルペンも素晴らしかったですし、打撃陣も素晴らしかった」と振り返った。3回5失点KOの山本は「チームメートにすごく助けられました」と語った。四回からブレイシア、ベシア、フィリップス、コーペック、そしてトライネンとつないで、好調のパドレス打線を無失点に封じた救援陣がチーム2年ぶりとなるポストシーズンの勝利を呼び込んだ。