ドジャースが先勝!大谷翔平がポストシーズン1号同点弾&逆転につながる一打「初戦を取れたのは大きい」ド軍は2年ぶり勝利
「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース7-5パドレス」(5日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平選手は二回に一時同点となる3ランを放つなど、5打数2安打3打点。チームは逆転で地区シリーズの初戦を制し、ポストシーズンでは2年ぶりの勝利をマークした。
いきなり先発の山本由伸投手がマチャドに2ランを被弾するなど初回に3失点。チームが重苦しいムードに包まれる中、その空気を振り払ったのが大谷だ。二回2死一、二塁の第2打席。直前に右膝に自打球を当ててしまったが、シースの高めフォーシームを豪快にフルスイング。完璧に捉えた打球は右翼席に飛び込んでいった。
力強くバットを放り投げ、絶叫しながら一塁へ走り出した大谷。一気に試合を振り出しに戻すポストシーズン1号同点3ランだ。右翼席では記念球争奪戦となり、多くのファンが飛び込んだボールにむらがった。
さらに2点を勝ち越されて迎えた四回にはバットを折られながらも中前に落とし、満塁と好機を拡大した大谷。直後にバッテリーエラーで1点を返すと、2死後、T・ヘルナンデスの2点タイムリーで試合をひっくり返した。
3回5失点でKOされた山本の黒星も消滅し、リードを奪ったドジャース。五回にはエドマンの併殺打間に1点を加えると、以降はリリーフ陣が奮闘して絶好調のパドレス打線に反撃を許さなかった。八回は2四球のコーペックを見切ってトライネンを投入するロバーツ監督の継投策も奏功した。
ドジャースは昨年の地区シリーズでダイヤモンドバックスに0勝3敗でスイープされてしまっただけに、2年ぶりの勝利となった。大谷悲願のワールドシリーズ制覇へ、勢いのつく逆転勝利で先手を取った。
大谷は「初戦を素晴らしいチーム相手にとれたのは大きいんじゃないかなと思います」と語り、「素晴らしいゲームだった」と振り返った。一発は「状況も状況でしたし、すごくうれしかったですね」と語り、「まだ始まったばかりですし、初戦を取れたのは喜ぶべきですし。自分のいい打席を送りたい。存分に楽しんでいきたい」と力を込めた。