「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース２－１０パドレス」（６日、ロサンゼルス）

　ドジャースの大谷翔平選手は４打数無安打に抑え込まれた。チームもファンが緊迫状態となる中で無念の大敗。１勝１敗のタイとなった。

　ダルビッシュとの対戦となり、打席に入る前に一礼した大谷。だがダルビッシュの老かいな投球術に狂わされ、第１打席は空振り三振に倒れた。第２打席では外角低めのスプリットをひっかけさせられての一ゴロ。第３打席もフルカウントからのカーブを打ち損じて投ゴロに倒れた。

　そして八回の第４打席は高めのストレートにバットが空を切り、空振り三振に終わった大谷。第１戦では２安打３打点の活躍を見せたが、快音は響かなかった。

　試合は七回に異例の中断が起こった。ドジャースの攻撃開始前、左翼の守備位置についたパドレスのプロファーに対してドジャースファンがボールを投げ込んだ。これが大騒動となり、プロファーやシルト監督が審判に猛抗議。タティスが右翼席のファンをあおると、今度はビールの空き缶が次々と投げ込まれた。

　試合は約１０分間中断。マウンドのダルビッシュも困惑の表情でその模様を見つめていたが、リズムは崩さなかった。７回１失点の快投でドジャース打線を封じ込め、ポストシーズンでは田中将大に並ぶ日本人最多タイの５勝目をマークした。

　ドジャースはやはり先発陣が深刻だ。前日の山本に続き、この日もフラーティが初回に先制ソロを浴びてしまった。二回にも２点を追加され、３点のビハインドに。六回途中４失点でＫＯされると、ドジャースファンの暴挙に奮起したパドレス打線を止めることができず、２桁失点のワンサイドゲームになってしまった。パドレスは八回の攻撃開始前にベンチで円陣を組み、２イニングで４発と完全に覚醒してしまった。

　これで対戦成績は１勝１敗。第３戦は１日空けてパドレスの本拠地・ペトコパークで行われる。