ダルビッシュ有 大谷封じの極意は?投げる以前の動作にも工夫「すごく頭がいい選手なので」完璧に封じた熟練の技

 会見に臨んだダルビッシュ(撮影・小林信行)
 6回、大谷(17)を投ゴロに仕留めたダルビッシュ(共同)
 5回、ロハスを右飛に仕留め声を上げるダルビッシュ(共同)
3枚

 「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース2-10パドレス」(6日、ロサンゼルス)

 パドレスのダルビッシュ有投手が7回1失点の快投で、ポストシーズンでは日本人最多タイとなる5勝目をマーク。特に大谷翔平選手を3打数ノーヒットに抑えた極意を試合後の会見で語った。

 「とにかく球種だけでなく反応みながら。セットに入って長く持ったり、足を上げてる時間を変えたり、そういう工夫は全体的にしてました」

 第1打席、大谷のスイングを観察するように全球種を投じた。最後はアウトローのスプリットで空振り三振。第2打席はアウトローのスプリットを引っかけさせて一ゴロに仕留めた。

 そして六回先頭の第3打席は緩いカーブを使いつつカウントを進め、フルカウントから勝負球に選んだのはカーブ。打ち損じさせての投ゴロに仕留めた。

 グラウンドインタビューでは「頭のすごくいい選手なので自分もすごく考えながら。大谷君の反応をみながら投げていきました」と語っていたダルビッシュ。前日には高めのストレートを右翼スタンドに放り込んでいただけに、変化球主体の熟練投球、そして投げる以外の動作でもタイミングを狂わせた。

 セットポジションなどで自らのリズムを崩すことで、逆に制球を乱すことも多い。それを簡単にこなしてしまうのは、やはりダルビッシュの熟練の業と言える。

 7回1失点の快投に「1人、1人ちゃんと集中して投げたことで二回以外は苦しむこと無く投げられた」と振り返った。七回にドジャースファンがボールを投げ込み異例の中断となったが「あんなこと経験したこと無かったので、点を与えないように。流れが変わってしまうので、そこを意識しました」とリズムを崩さなかった。

 「すごく大きいと思います。サンディエゴで2試合やれるのは0勝2敗と違う」とダルビッシュ。大きな1勝をチームに呼び込む投球だった。

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