ドジャースタジアムの大騒動 タティス「ここのファンはワイルドだ」ロバーツ監督「明らかに色んな感情があった」ファン暴挙を語る

 「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース2-10パドレス」(6日、ロサンゼルス)

 ドジャースタジアムで七回に思わぬハプニングが起こった。スタンドから次々とボールやゴミが投げこまれ、試合は約10分間中断。パドレスのタティスJr.は試合後、「ここのファンはワイルドだ」と語った。

 七回裏、ドジャースの攻撃が始まる前に左翼席から次々とボールが投げ込まれた。発端はプロファーが左翼席のファンにボールを渡したファンサービスにあるとの見方もあるが、複数のボールが投げ込まれ身の危険を感じたプロファーは三塁塁審に強く抗議。シルト監督もベンチを飛び出し、直後に球場アナウンスで「観客席からモノを投げ込まないでください」とファンに注意喚起がなされた。

 さらに右翼のタティスはスタンドをあおるしぐさを見せると、スタンドからビールの空き缶などが次々と投げ込まれた。直後に「ものを投げ込まないでください。投げ込んだ場合は退場になります」と球場アナウンスで警告が発せられた。

 その後、審判団とセキュリティー担当がグラウンドで話し合い、警備員17人がフィールドに降りる異例の事態に。約10分間の中断を経て試合は再開された。八回表の攻撃前にはベンチでパドレスナインが円陣を組み、マチャドが士気を高めた。

 今カードは第1戦の選手紹介からタティス、マチャドに強烈なブーイングが浴びせられていた。六回にタティスが四球を受けると、ドジャースのフラーティとマチャドが一触即発状態に。その裏、三塁守備に就いたマチャドとベンチのフラーティが言い争う場面もあった。

 初回にプロファーがベッツのホームランをキャッチした直後に、悔しがるそぶりを見せたことで球場にはホームランの演出がなされ、ベッツもガッツポーズ。中継も大混乱するなどのシーンもあっただけに、ドジャースファンのフラストレーションがたまりにたまっていたことが考えられる。

 ドジャースのロバーツ監督は「ここで1000試合以上を見てきたが、あんなことは見たことがない。明らかに色んな感情があった」と驚きながら「絶対にあってはならないことだ」と苦言を呈した。ダルビッシュは「あんなこと経験したことがなかった」と振り返った。

 同地区のライバル同士の対戦だけに、選手もファンもヒートアップしたゲーム。結果、ドジャースファンの暴挙がパドレスに勢いを与えてしまい、2桁失点で大敗した。1日の休養日を挟み、第3戦はパドレスの本拠地・ペトコパークで行われる。

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