ドジャースとパドレス遺恨勃発 「ぶつけられた怒りは理解できる」“騒動発端”故意死球疑惑のド軍投手が注目発言
ドジャースは7日(日本時間8日)、シリーズ1勝1敗で敵地サンディエゴに舞台を移して行われる第3戦を翌日に控え、約2時間のチーム練習を行った。1番打者として打線をけん引する大谷翔平選手はフィールドには姿を見せず、室内で調整した。
ドジャースは前日の試合でパドレスの先発ダルビッシュに7回1失点の好投を許し、投手陣は6被弾10失点を喫して大敗した。
六回には先発フラーティが、初回に先制弾を浴びたタティースの腰部へ死球。次打者プロファーは捕手スミスに詰め寄り、不穏な空気に。さらに右腕は4番マチャドから空振り三振を奪った直後にマウンド上から打者に向かってFワードを交えた汚い言葉を発し、ヒートアップした。七回には守備に就いた左翼プロファーや右翼タティースの周囲に野球ボールやゴミが投げ込まれ、試合は約10分中断。多数のセキュリティーがフィールドに配備されるなど、物々しい空気に包まれた。
前日の試合後はタティースへの死球を「故意ではない」と否定したフラーティは一夜明けたこの日もクラブハウスで報道陣に囲まれた。
「昨日はいろんな感情があった。俺と彼(マチャド)から始まってファンまで巻き込んで収拾がつかなくなったと思う。三振の後は感情的になったし、ホームランを打たれた時も感情的になった。ただ、その感情は彼に向けるつもりはなかった」。
騒動の発端となった右腕は六回途中に降板後、ベンチの中から三塁の守備に就いたマチャドと舌戦。三塁塁審が仲裁に入るほどの激しさを見せたが、「チームメートがぶつけられて腹を立てるのは理解できる。自分たちも誰かがやられたら同じように反応するだろう」とも話した。
敵地サンディエゴで迎える第3戦。フラーティは言うまでもなく、大谷やベッツら主力選手が大ブーイングを浴びることは必至だ。不穏な空気の中で背番号17がプレーボール直後の打席に立つ。