ロバーツ監督、山本由伸の第5戦先発を明言しないわけ 対戦防御率13・00 球種バレ問題解決も不安残す? 前夜はブルペンゲーム奏功

 大谷翔平、山本由伸両選手が所属するドジャースは10日(日本時間11日)、2勝2敗で迎えるパドレスとの地区シリーズ最終第5戦を前に本拠地ドジャースタジアムで調整。デーブ・ロバーツ監督が記者会見を行ったが、第5戦の先発投手は明言しなかった。

 前日第4戦の試合前から繰り返されてきた質問「第5戦の先発は?」に対し、指揮官は、言い回しこそ違ったが、この日も同じ答えに終始した。

 「まだ最終決定していない。はっきりしているのは、由伸はその中の一人だ」

 最終第5戦を見据え、山本が予定されていた第2戦から第1戦に登板が変更されたのは3日、ポストシーズン開幕の2日前のことだった。調整スケジュールを変更して立った第1戦のマウンドは初回に主砲マチャドに2ランを浴びるなどして3点を先制される。二回に大谷の1号3ランで同点となったのも束の間、三回に6番ボガーツに2点適時打を許して計5失点。わずか60球で交代を告げられた。

 余力を残しての降板。第5戦は慣れ親しんだ中5日の調整で雪辱を期すはずだったが、ロバーツ監督はプレーボール24時間前になっても明言を避ける。第1戦の後に問題視された“球種バレ”の癖は「クリアになったと思う。今の由伸の状態をとても心地よく感じている」と話したにもかかわらず…。

 実は山本とパドレス打線は決して良くない。韓国開幕2戦目の3月21日は1回5失点KO、4月12日の登板は5回を投げて2被弾を含む3失点。約半年ぶりの顔合わせとなった5日前の地区シリーズ第1戦を含む3試合の防御率は13・00だ。

 背水の陣で臨んだ前日の第4戦はブルペンゲームで臨み、リリーフ陣8投手でパドレス打線を完封し、逆王手をかけた。「昨夜の成功が明日のブルペンゲームへの意欲にどれほど影響していますか?」。その問いかけにロバーツ監督は「そこは大きな部分を占める」と返答。山本もリリーフ陣の一人として起用することには「そこも話し合っているところだ。昨日の試合後にも言ったと思う。明日は6、7人の救援投手が準備できている。いい感じだ」と答えた。

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