「最高の投手になるためにここにいる」ロバーツ監督、大一番で山本由伸起用の理由説明 データより登板間隔重視
「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース-パドレス」(11日、ロサンゼルス)
両チームがラインアップを発表。シリーズ2勝2敗。勝てばリーグ優勝決定シリーズ進出が決まる大一番でドジャースは大谷翔平選手が「1番・指名打者」で、山本由伸投手が第1戦に続いて先発のマウンドに立つ。パドレスは第2戦で7回1失点と好投したダルビッシュ有投手にチームの命運を託す。
試合前の記者会見。ドジャースのロバーツ監督は、前日夜まで正式発表しなかった山本の第5戦起用の理由を「由伸は通常の登板間隔があり、ジャック(・フラーティ。第2戦登板で中4日)は通常よりも短い」と説明。第1戦では3回5失点を喫し、レギュラーシーズを含む対パドレス防御率は13・00に跳ね上がったが、「由伸は最高の先発投手になるためにここにおり、今がその時だと思う」と話した。
メジャー1年目の山本はレギュラーシーズン18試合に登板し、7勝2敗、防御率3・00。試合を作る一方で立ち上がりの悪さが目立ち、初回の防御率6・00、被打率・298はいずれもイニング別ではワースト。指揮官は「重要なイニングだ。ゼロに抑えて流れを作ることは非常に大きい」と話し、米報道陣から“課題”を指摘されると「そこに対する答えは分からない。すべての先発投手も初回は一番難しいイニングだと言うと思う。データ的なことは分からないが、どのチームも初回は得点しやすいのは間違いない」と擁護した。
ドジャースが昨オフにメジャー投手最大契約となる12年3億2500万ドル(当時の為替レートで約465億円)で獲得。ロバーツ監督は「制球が安定すれば、我々にとっていい夜になるだろう」と、日本で無双した右腕の本領発揮を期待した。