「僕たちは何も驚いてない」殊勲打の“Wヘルナンデス”山本由伸の快投を絶賛「これが野球の素晴らしいところ」

 「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース2-0パドレス」(11日、ロサンゼルス)

 ドジャースは先発の山本が5回2安打無失点の快投でゲームを作ると、二回には7番キケ・ヘルナンデスがダルビッシュから左越えソロ、七回には4番テオスカー・ヘルナンデスも左翼席へソロを叩き込んで貴重な追加点。山本降板後は4人の継投で第4戦に続いてパドレス打線を完封し、3年ぶりに地区シリーズ突破を果たした。

 試合後はキケとテオスカー、2人のヘルナンデスが並んで会見。山本がシリーズ期間中に敵地サンディエゴのカフェで約2時間、話し込んだことを明かして感謝したキケは「今夜は由伸の質問をたくさん受けてきたけど、僕の答えは同じだよ。チームがこの子に大枚をはたいたのは、ドラフト選手やいつか偉大な投手なるからというわけでじゃない。彼はすでに偉大な投手だ」と日本での実績を尊重。「今夜、彼がやったこと、それが彼なんだ。僕たちは何も驚いてないよ。第1戦はうまくいかなかったが、そこが野球の素晴らしいところ。あの日から6日後に彼は自分の仕事をやり遂げた。彼は挽回のチャンスを得ただけでなく、僕たちを勝利に導いてくれた」と熱く語った。

 キケの隣でテオスカーは「試合前にヤマに言ったんだ、この試合が彼の今年一番の試合になるよ、って。今夜、その通りになった。彼は2点取って勝つ投球をした。そういう投球が僕たちには必要だった」と、いつもの人懐っこい笑顔を見せた。

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