大谷との対決直前に胸の「PS」パッチに触れるダルビッシュに全米がジーン 弟・賢太さんも「有らしいリスペクト。愛」と投稿
「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース2-0パドレス」(11日、ロサンゼルス)
勝負の第5戦先発を任されたパドレス・ダルビッシュ有投手の登板直前のしぐさが、ファンの感情を揺さぶった。ダルビッシュは1回、ドジャースの1番・大谷翔平選手を打席に迎える直前に左胸のハートマークに右手をそっと添えた。FOXスポーツMLBのX(旧ツイッター)は「ダルビッシュ有が登板前に故ピーター・サイドラー前オーナーをたたえるPSパッチに触れた」とつづり、その様子の動画を投稿した。
昨年11月に急逝したサイドラー氏は2012年にグループのメンバーとしてパドレスの球団経営に加わり、20年に筆頭株主になるとダルビッシュらの獲得に尽力した功労者。今季、ナインは前オーナーを悼み、頭文字の「PS」のハートマークを左胸につけて戦ってきた。
ダルビッシュはこの日、七回途中3安打2失点の圧巻投球も打線の援護がなく、ソロ2発に沈んだ。しかし前オーナーとともに戦う姿にはフォロワーからは「ドジャースファンだけど、有を心から尊敬してる」「この男を本当に尊敬する。」「素晴らしい瞬間」などと熱いコメントが寄せられた。
ダルビッシュの弟・賢太さんも試合後に自身のXに投稿。「素人が見ても一球も逃さないレベルの高さに脱帽」と、ソロ2発を放ったドジャース打線をたたえると同時に「胸のピーターサイドラーさんに手をあてるのも有らしいリスペクト。愛」と投稿し兄を思った。