ダルビッシュ 大谷封じも2発に沈み「すごく悔やまれる」 山本好投には「うれしい」

 「ナ・リーグ・地区シリーズ、ドジャース2-0パドレス」(11日、ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手(26)が見事にリベンジを果たした。パドレス・ダルビッシュ有投手(38)との投げ合いとなった一戦で、5回2安打無失点の好投でポストシーズン初勝利を飾り、チームをリーグ優勝決定シリーズへと導いた。一方、ダルビッシュは七回途中2失点と好投したが、無得点に終わった打線の援護に恵まれず、今季が終了した。

 ダルビッシュは第2戦に続いて七回途中2失点と強力打線相手に熟練の投球だった。二回にK・ヘルナンデスに先制ソロを許し、0-1の七回にもT・ヘルナンデスにソロを浴び「すごく悔やまれる」と唇をかんだが、注目の大谷との対決は2三振に三飛。「たぶん自分に気を使ってくれている」と冗談を飛ばしながら、2試合で計6打席を完璧に封じた。

 敗戦で今季を終えたものの、相手先発の山本について「しっかりといいピッチングをした。そこはすごくうれしい」とたたえる余裕もあった。

 けがや家族に関する事情で約3カ月戦列を離れ、シーズン終盤に復帰。その間に「ルーティンを全部変えた」という。例えば毎日軽いノックを受けて反応を磨き、投球時の体の動きが安定した。

 メジャー13年を経た38歳。「人生でいうとほぼ死ぬ間近。だから死にたくない気持ちが強い。なるべくもがきたい。まだもっと良くなれる可能性はある」。パワー全盛のメジャーで、来季も技を究めて新境地を切り開いていくつもりだ。

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