大谷翔平VS千賀滉大 ナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦で対決 ロバーツ監督は復調に期待

 ナ・リーグの優勝決定シリーズ(7回戦制)は13日(日本時間14日)にロサンゼルスで開幕し、4年ぶり25度目の優勝を目指すドジャースはメッツと対戦する。12日は本拠地で練習を行い、大谷翔平選手(30)はグラウンドに姿を見せず、独自メニューで調整。デーブ・ロバーツ監督(52)は地区シリーズで打率・200だった大谷の復調を期待した。メッツは初戦先発に千賀滉大投手(31)が決定。大谷との対戦に注目が集まる。

 パドレスとの大一番を制して3年ぶりに地区シリーズ突破。シャンパンファイトから一夜明け、チームは約1時間半の練習を行った。大谷はフリーマン、T・ヘルナンデスとともにフィールドには姿を見せず、独自のメニューで調整した。

 大谷はパドレスとの5試合で打率・200(20打数4安打)、1本塁打、4打点。第1戦は1号同点3ランを含むマルチ安打、第4戦は適時打で貴重な追加点を挙げた。しかし、ダルビッシュが先発した2戦目と5戦目はいずれも無安打。5試合22打席のうち10打席で三振を記録した。

 ロバーツ監督は大谷の打撃について「シーズン最後の6~8週間と比べてボールになる球を振っていると思う」と指摘。3三振を喫したダルビッシュとの対戦を思い返し、「子どもの頃の憧れの存在と対戦した時はどんな感じになるのか。そこは翔平に聞いた方がいいが、いつも以上にボール球を追いかけていた」と話し、復調を期待した。

 「いいことも悪いこともほとんど忘れてるんで。短期決戦は特に。終わったことは後で振り返るという感じなので」

 大谷がそう話したのは10日の記者会見でのことだ。心機一転。メ軍とのシリーズ第1戦では千賀との対決が実現する。昨年8月25日に3打席対戦し、右翼線三塁打と2四球で完勝している。相性は決して悪くはない。

 「初戦が大事だと思うので、まずはしっかりそこに合わせたい」。前日の試合後のクラブハウスで全身アルコールまみれになりながら口にした「先手必勝」。全試合チケット完売の本拠地で大谷が勝利につながる一打を放つ。

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