ドジャース ロバーツ監督の思いにじんだ3度のバント策 大谷翔平らMVPトリオが全員タイムリー 第2戦へ勢い

 試合後の会見で報道陣の質問に答えるロバーツ監督(撮影・小林信行)
メッツ戦の4回、フリーマンの適時打で生還し、雄たけびを上げるドジャース・大谷=ロサンゼルス(共同)
メッツ戦の2回、右前適時打を放つドジャース・大谷。投手千賀=ロサンゼルス(共同)
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 「ナ・リーグ・優勝決定シリーズ、ドジャース9-0メッツ」(13日、ロサンゼルス)

 ロバーツ監督が打った一手に大谷翔平選手への信頼がにじんでいた。試合中、3度出した送りバントのサイン。いずれも得点に結びつく形になった。

 まず2点リードの二回、先頭のラックスが出塁すると続くエドマンには送りバントを指示した。見事に決めて1死二塁となり、大谷が右前にタイムリーを放って千賀をKOに追い込んだ。さらに四回はK・ヘルナンデスが安打で出塁すると、ラックスが三塁線へきれいな送りバントを決めた。ここからエドマンの右前適時打、大谷の右中間フェンス直撃の安打で失策が絡む間にもう1点。さらにフリーマンにも左前適時打が飛び出し、一気にリードを6点に広げた。

 そして八回、無死一、二塁からエドマンに送りバントを指示。ここは失敗し、ヒッティングに切り替えて走者を進めることができなかったが、上位打線へ思いは伝わった。大谷が敬遠気味に歩かされた後、ベッツが走者一掃となる3点二塁打。一気にダメ押しした。

 ロバーツ監督は地区シリーズで打率・200、1本塁打だった大谷の復調について「前のシリーズでも言ったように、彼は少し(ボール球を)追いかけるところがあったと思うが、今夜は彼のヒッティングゾーンに戻ったと思う」と太鼓判を押した。一方、あえて得点圏に走者を置いて大谷にバッティングさせたことできっかけをつかませたとも考えられる。

 第2打席でタイムリーを放ち、第3打席は打球速度187キロで右中間フェンス直撃の安打。当初は適時二塁打だったが、記録が安打と右翼手の失策に訂正となり、2打席連続タイムリーは消滅。それでも第4打席は追い込まれながらも推定120メートルの特大飛球を放ち「アウトにはなったが、ホームランになりそうだった」とたたえた。

 上位のMVPトリオにタイムリーが生まれた第1戦。第2戦以降に勢いがつく勝ち方となった。下位でチャンスを作って上位で返す。故障者は続出しているが、チームの形はより一層、固まったように映ったゲームだった。

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