大谷翔平VSジャッジ ド軍4年ぶり世界一決戦 「素晴らしい、強いチーム」ヤンキースと43年ぶり激突 開幕26日

 ワールドシリーズ進出を決め、シャンパンファイトでロバーツ監督(左)と喜ぶドジャース・大谷(提供・共同通信社)
 メッツに勝利してワールドシリーズ進出を決め、チームメートと喜ぶ大谷(中央)ら(提供・共同通信社)
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 「ナ・リーグ・優勝決定シリーズ、ドジャース10-5メッツ」(20日、ロサンゼルス)

 大谷翔平選手(30)と山本由伸投手(26)が所属するドジャースがメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦に快勝して4勝2敗とし、4年ぶりにワールドシリーズ進出を果たした。大谷は4打数2安打1打点の活躍で逆転勝利に貢献した。メジャー1年目の山本とともに初の大舞台に立つ。25日(日本時間26日)に本拠地ドジャースタジアムでア・リーグの覇者ヤンキースと1981年以来、43年ぶりに激突する。

 満面笑みで盛大に暴れた。手当たり次第にシャンパンやビールの集中砲火を浴びせ、歓喜の声を上げた。メジャー7年目でたどり着いた最高の舞台。「本当に勝ててほっとしているのと、いよいよワールドシリーズだなっていう。そういう気持ちでいっぱいです」。大谷が3度目のシャンパンファイトを心から楽しんだ。

 大谷のバットが悪い流れを断ち切った。1点を先制された直後の初回の打席。第2戦で3打席無安打に封じられた変則左腕マナイアに追い込まれながら外寄り148キロシンカーを中前へ運んだ。

 「嫌な流れでありましたけど、素晴らしい投手なのでチャンス自体が少ないと思ってました。先頭打者として流れを戻せる仕事がしたい。結果的に抜けてくれていい打席になった」

 気分一新。この日から登場曲をマイケル・ブーブレの「フィーリング・グッド」に変えた。「フィーリングがいいということで選ばせてもらいました」。選曲は間違っていなかった。

 1死から3番T・ヘルナンデスが今シリーズ26打席目での初安打でつなぎ、エドマンの逆転適時打を呼び込む。同点のホームを踏んだ大谷は6-3の六回無死一、二塁の好機に中前適時打で追加点。八回には6番手で登板した千賀から四球を選び、ダメ押しの得点を記録した。

 今シリーズ6試合の成績は打率・364、OPS1・184。パドレスとの地区シリーズでは打率・200、OPS・623と振るわなかったが、しっかりV字回復。走者なしの場面で25打席連続無安打が話題になったが、「自分のアプローチを変えることはない。スモールサンプルの偶然起きた数字」と大谷。自分の感覚を信じて室内ケージで微調整を繰り返してきた。

 レギュラーシーズン以上に感情の起伏が大きなプレーオフ。気分転換の一つが漫画だ。同僚のK・ヘルナンデスが明かす。

 「チームバスがパーティー状態になったり、飛行機の中で音楽が爆音で流れていても漫画に没頭している。それがショウなんだ」

 ワールドシリーズで戦う相手はニューヨークの名門ヤンキースだ。人気、実力、伝統を併せ持つ2球団が43年ぶりに激突する。「素晴らしい、強いチーム。アウェーでも盛り上がりますし、楽しみにしたい」。各リーグで本塁打と打点のタイトルを獲得した大谷とジャッジの“対決”は早くも大きな話題になっている。

 究極の目標まであと4勝。「本当に厳しい戦いが多かったですけど、全員の力でここまで来られた。もう本当に、最後までやりきりたい」。ほおを淡いピンク色に染めた大谷がその表情を引き締めた。

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