ドジャースが劇的サヨナラで先勝!フリーマンが逆転サヨナラ満塁弾 大谷翔平はWS初安打からの同点ホーム「最高の勝ち方」本拠地が揺れた

 「ワールドシリーズ、ドジャース6-3ヤンキース」(25日、ロサンゼルス)

 ドジャースがサヨナラ勝利で初戦を制した。フリーマンが延長十回に劇的な逆転サヨナラ満塁弾。大谷翔平選手は1点を追う八回にワールドシリーズ初安打となる二塁打を放ち、ベッツの犠飛で同点ホームを踏むなど先勝に大きく貢献した。

 1点を追う延長十回だ。1死からラックスが四球を選び、続くエドマンが二塁へ内野安打を放って一、二塁と好機を拡大した。

 ここでヤンキースは変則左腕のコルテズを投入。エンゼルス時代に独特の投球フォームで大谷に対したことで話題を呼んだリリーバーだ。初球を打ったが、左邪飛をバーデューゴにキャッチされ、スタンドに飛び込む間に走者は進塁。ベッツが敬遠され、フリーマン勝負となった。

 2死満塁となり、スタンドのファンは総立ちに。フリーマンが初球を捉えて逆転サヨナラ満塁弾。ドジャースタジアムが揺れ、大谷は笑みを浮かべてホームで出迎えた。右足首の故障を押してポストシーズンで強行出場した男が、試合を決めた。

 試合が動いたのは1点を追う八回、1死無走者の場面だった。ケインリーの甘い変化球を完璧に捉えると、打球は右翼へ伸びていった。打球速度182キロで右翼フェンスを直撃。もう少し角度がつけばスタンドインという打球だった。

 大谷は鮮やかに二塁を陥れると、相手の中継が乱れる間に一気に三塁へ進んだ。滑り込んだ直後に三塁ベンチへ向かって両手を振り上げるポーズを見せて絶叫。昨年3月のWBCなどで見せてきた鼓舞するしぐさで、チームを奮い立たせた。

 ここでヤンキースは守護神を投入してきたが、続くベッツがセンターへ犠飛を放ち大谷が同点のホームを踏んだ。ドジャースタジアムのファンが一気に息を吹き返し、大谷はベンチ前で鬼気迫る表情を浮かべてベッツを出迎えた。

 夢にまで見たワールドシリーズの舞台。大谷はチームの勝利に大きく貢献し「本当に最高のホームランで最高の勝ち方を1戦目にもってこれた」と大粒の汗を流しながらグラウンドインタビューに答えていた。

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