左肩負傷の大谷翔平 WS第3戦出場も ロバーツ監督「彼がいけると感じれば出ない理由ない」 NY到着後に素振り
ドジャースの大谷翔平選手(30)が27日(日本時間28日)、前日のワールドシリーズ第2戦の走塁で負傷した左肩の精密検査を終えてチームに合流した。シリーズ2連勝で敵地ニューヨークに乗り込んだデーブ・ロバーツ監督は記者会見で同選手の第3戦出場に前向きな姿勢。状態を確認した上で、「彼が十分に行けると感じれば、出ない理由はない」と本人に一任する考えを示した。
チーム練習終了間際の午後7時半すぎ、大谷が第3戦の舞台となるヤンキースタジアムに到着した。球場関係者によると、黒いパーカを着て、負傷した左腕に固定器具はなかったという。
大谷の球場入り2時間前に記者会見を行ったロバーツ監督によると、大谷は前日の試合で負傷した直後に筋力と可動域のテストを受け、患部をアイシング。試合後はニューヨーク行きのチャーター機には乗らず、ロサンゼルスに残ってこの日の朝までに精密検査を受けた。「検査結果はまだ見ていないが、トレーナーからは(左肩の)可動域や筋力ともに今朝の状態は良かったと聞いている」と明るい声で話した。
注目される第3戦の出場の可否。指揮官は「素振りはできている。あとは室内ケージでティー打撃などの打撃練習をやって確認していくことになると思う。彼は自分の体のことはよく分わかっていると思うので、彼が十分に行けると感じれば、出ない理由はないと思う」と最終決断は本人に一任する考えを示した。
会見では15個の質問のうち13個が大谷に関するもの。第3戦は午後8時すぎ開始予定。予想気温は11度で、ドジャースタジアムのそれより14度も低いことなど、患部を悪化させる心配の声もあったが「プレーできると我々が判断した時点でその可能性はないと考えていいと思う」ときっぱり。「今日は昨日よりいい感じだし、明日は今日よりいい感じになると思っている。私はそれを期待しています」と楽観視していた中、ベンチには大谷のヘルメットも準備されていた。
この日の大谷は取材に応じることはなかったが、シリーズ開幕前日には「1年の集大成。自分自身の野球人生の中でも大きなものだと思う」と意気込み。「勝てば何でもいい。自分の状態がどうのこうのとか、打てた打てないとかではなく、それが有意義なアウトならオッケーじゃないかなと思う」と話していた。勝てば球団4年ぶり、自身初の世界一に王手がかかる第3戦。大谷が出場に向けて万全を期す。