「ドジャース優勝パレード」（１日、ロサンゼルス市内）

　ドジャースの優勝パレードが行われ、山本由伸投手は大谷翔平選手らと一緒にパレードバスに乗車。その後、球場で行われた祝勝会では愛されキャラぶりを発揮した。

　大谷が英語でスピーチを行った直後、司会を務めていたロバーツ監督が山本をマイクの前に呼んだ。だが山本は恥ずかしそうに選手の後ろに隠れた。すると大谷が「由伸、どこ行った！？」と探し出すと、周りの選手たちから「ヨシ」コールがわき起こった。

　照れくさそうにマイクを持った山本は「Ｔｈａｎｋ　ｙｏｕ　ｄｏｄｇｅｒｓ　ｆａｎｓ」（ドジャースファン、ありがとう！」と絶叫。スタンドから大歓声がわき起こった。

　今季、大きな期待を受けてドジャースに入団した山本。メジャー初登板で１回５失点ＫＯを食らったが、以降は適応し着実に勝ち星を積み重ねた。だが右肩痛で戦線を離脱。９月に復帰したが、不安はつきまとった。

　それでもパドレスとの地区シリーズ第５戦で圧倒的なピッチングを見せてチームのリーグ優勝決定シリーズ進出に貢献。ヤンキースとのワールドシリーズ第２戦では、七回途中１安打１失点、打者１１人連続アウトの離れ業を見せて４年ぶり８度目の世界一へ勢いを生み出した。

　壇上でのシーンは山本がチームメートからの信頼を勝ち取った揺るぎない証拠だ。沿道のファンからも「ヨシ」コールがわき起こるなど、仲間、そしてファンのハートをつかんだ１年目のシーズンだった。