大谷翔平 早速「1冠」日本選手最多タイ3度目シルバースラッガー賞
米大リーグ機構は12日、シルバースラッガー賞を発表し、ドジャースの大谷翔平選手(30)がナショナル・リーグの指名打者(DH)部門で選出された。エンゼルス所属でアメリカン・リーグのDH部門で選ばれた昨季に続き、2年連続3度目の受賞。日本選手ではマリナーズで2001、07、09年に外野手部門で選ばれたイチローの3度に最多で並んだ。12日に本格的に始まった主要表彰で早速「1冠」となり、今年も受賞ラッシュとなりそうだ。
今季は54本塁打で2年連続の本塁打王、130打点で初の打点王に輝き、打率は首位に4厘差の・310と三冠王に迫った。前人未到の「50本塁打、50盗塁」も達成と歴史的なシーズンを送った。ドジャースからは外野手部門でT・ヘルナンデス、ユーティリティー部門でベッツが選出され、球団史上初の3人同時受賞。ナの外野手部門で候補に入ったカブスの鈴木は初受賞を逃した。
今後の表彰では14日に、ア・ナ各リーグで傑出した打者に贈られる「ハンク・アーロン賞」も受賞の可能性が高い。リーグの区別なく最も活躍したDHに贈られる「エドガー・マルティネス賞」や「オールMLBチーム」のファーストチームも選出は確実とみられる。2年連続3度目の獲得が有力視される最優秀選手(MVP)は21日(同22日)に発表となる。
◆シルバースラッガー賞 打撃のベストナインに相当する賞で1980年に創設された。監督やコーチの投票で、両リーグの各ポジションから選ばれる。自チームの選手には投票できない。22年にユーティリティー部門が、23年にはチーム部門が新設された。ジャイアンツなどでメジャー最多762本塁打を放ったバリー・ボンズが最多の12度受賞。