イチロー氏、米野球殿堂候補入り 通算3089安打 MVP&新人王W受賞 日本選手初の殿堂入り確率100% 元同僚フェリックスらもリスト入り
米国野球殿堂は18日(日本時間19日)、来年の殿堂入り候補者28人を発表。メジャー通算3089安打、史上最多年間262安打などの記録を持つイチロー氏ら14人が新たに名を連ねた。日本選手では野茂英雄、松井秀喜両氏に続いて3人目で、選出されれば、史上初の栄誉となる。発表は来年1月21日。
イチロー氏は00年オフにオリックスからポスティングシステムを使ってマリナーズへ移籍。1年目から走攻守の活躍で首位打者と盗塁王を獲得し、史上2人目のMVPと新人王のW受賞を果たした。
4年目の04年にはシーズン262安打を記録してメジャー記録を84年ぶりに塗り替え、マーリンズ時代の16年には史上30人目、日本選手では初の通算3000安打を達成した。
メジャー19年の通算記録は2653試合、3089安打、打率・311、509盗塁、117本塁打、780打点、1420得点。首位打者2回(01、04年)、盗塁王1回(01年)、シルバースラッガ賞3回(01、07、09年)。1年目から10年連続でゴールドグラブ賞、オールスター戦に選出され、年間200安打を達成した。
殿堂入りの選考対象となる選手は「大リーグで10年以上プレーし、引退から5年が経過」が条件。投票は全米野球記者協会(BBWAA)在籍10年以上の記者によって行われ、候補者の中から10人までを選び、75%以上の得票率が必要となる。選考対象期間は10年で、得票率5%未満の場合は資格を失う。
メジャーで通算3000安打を達成した選手では、野球賭博により永久追放処分を受けたピート・ローズ氏と禁止薬物使用疑惑のラファエル・パルメイロ氏の2人を除き、27人全員が殿堂入りを果たしており、イチロー氏の選出確率は100%。歴代最多セーブの記録を持つマリアーノ・リベラ氏に続いて史上2人目、野手初の満票にどこまで近づけるか注目されている。
この日発表された新たな有資格者は、イチロー氏のほか、同氏のマリナーズ時代の同僚で10年にサイ・ヤング賞を受賞したフェリックス・ヘルナンデス氏、同氏と同じ01年にデビューし、通算251勝、07年サイ・ヤング賞のCC・サバシア氏、レッドソックス一筋でプレーし、07年MVPのダスティン・ペドロイア氏らがいる。