MLB最低総年俸アスレチックス、セベリーノと実質3年契約発表 球団史上最高100億円保証 ブラピ主演映画「マネーボール」のモデル
米大リーグ、アスレチックスは6日(日本時間7日)メッツからFAになったルイス・セベリーノ投手と2年契約、3年目選手オプションで合意したと発表した。米メディアによると、契約金1000万ドル(約15億円)と選手が選択権を持つ27年の年俸と合わせた6700万ドル(約100億円)は球団史上最高。ブラッド・ピット主演の映画「マネーボール」のモデルにもなったメジャーを代表する低予算球団が3年後のラスベガス移転を前に再建に本腰を入れ始めたようだ。
アスレチックスは1970年代から90年代にかけて3年連続を含む4度のワールドチャンピオンに輝いた古豪。本拠地オークランド最後の年だった今季は3年連続100敗こそ回避したが、ア・リーグ西地区4位に沈み、4年連続でプレーオフ進出を逃した。 日本でも話題になった映画「マネーボール」のモデルとなった球団は、経済規模が小さく(スモールマーケット)、低予算で知られており、米サイトCot’s Baseball Contractによると、今季終了時のメジャー登録40選手の総年俸はメジャー最低の6440万ドル(約96億6000万円)で、ドジャース・大谷の1年平均年俸7000万ドルよりも低い。総年俸に比例するかのように本拠地開催試合の客入りは芳しくなく、閑古鳥が鳴いた。
27年のラスベガス移転が決まっており、新球場が完成するまでの2シーズンはカリフォニア州北部のサクラメントにあるマイナーリーグの球場を使用する。米報道によると、球団は3年後の新天地移転に向けて今オフは補強費を増額。エリック・チャベスの6年6600万ドルを超えるセベリーノの契約は球団の意気込みの表れとも言える。
ドミニカ共和国出身のセベリーノは来年2月に31歳を迎える中堅投手。15年にヤンキースでメジャーデビューを果たし、17年14勝、18年19勝をマークし、2年連続で球宴にも選出された。今季新天地のメッツでは31登板、182イニングを投げ、11勝を記録した。メジャー9年の通算成績は65勝44敗、防御率3・81。