前田健太「まだまだ諦めない」26年WBC出場に意欲 復権へ闘志「新しい自分を見つけたい」
米大リーグ・タイガースの前田健太投手(36)が7日、大阪府貝塚市で行われた野球未経験の子どもでも楽しめるイベント「ミズノやきゅう体験イベント」に参加した。年齢もベテランの域に達する中、周囲の評価を覆す活躍で2026年3月に開催されるWBC出場に意欲を示した。カブスの今永昇太投手(31)、カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(27)も参加し、優勝した昨年大会に続き、2大会連続での出場を見据えた。
日の丸への思いを問われた前田の口調は熱を帯びた。まだ老け込む年ではないと自身を奮い立たせるように、38歳を迎える26年のWBC出場に闘志を燃やした。
「年齢的には周りの人からすると難しいかなってところもあるかもしれないですけど、しっかり選んでもらえるように。一つのモチベーションとしてまだまだ諦めないってところは見せていきたい」
13年の第3回WBCでは選出されるもチームは準決勝で敗退。21年9月に右肘手術を受けて22年は登板0に終わり、「チャンスがなかった」と前回大会では選考の土俵にも上がれなかった。メジャー10年目でタイガース移籍初年度となった今季は29試合に登板するも3勝7敗、防御率6・09。ウイルス性の疾患があったこともあり思うような成績を残すことはできず、「野球人生で一番くらい苦しいシーズンだった」と振り返った。
この日は野球未経験の少年少女に指導し、マエケン体操などを伝授。子どもたちと交流して英気を養い、「悔しさを忘れずにオフシーズンを過ごしたい」と力を込めた。。もがき苦しんだ1年をたどり、来年は「新しい自分を見つけたい気持ちがすごくある」ともうひと花咲かせる決意だ。
「来シーズン、しっかり結果を残して選んでもらえるようなピッチャーになりたい」。復権を果たし、WBC連覇のピースとなる。