大谷翔平 今年の漢字は「一」移籍1年目で世界一 来季開幕からの二刀流に意欲「最短復帰目指す」
ドジャースの大谷翔平選手(30)が9日、オンライン取材に応じた。移籍1年目でワールドシリーズ制覇も果たしたことを踏まえて、今年を示す漢字として「一」を選んだ。また、来年3月に東京で開催されるカブスとの開幕シリーズでの、投打「二刀流」復活への意欲を改めて口にした。
記録的な一年となった。昨秋に右肘手術を受けた大谷は、今季は投手のリハビリを行いながら打者に専念。大リーグ史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成し、2年連続の本塁打王や初の打点王にも輝いた。ワールドシリーズも制覇した中、今年を示す漢字として「一」を選び「優勝の一番ということと、移籍1年目だったということ」と笑った。
来季は投打「二刀流」の復活にも注目が集まることになる。ワールドシリーズでのプレー中に脱臼した左肩の手術を11月に受けた中、この日取材に応じたドジャースのゴームズGMによると、大谷は12月に入ってキャッチボールを再開したという。バットを持ったスイングについてはまだ解禁されていない状況だが、約18メートルの距離で投げており、球速70マイル(約113キロ)を計測したという。
大谷自身は11月21日のMVP受賞会見の際に「開幕をもちろん目指している」などと語った上で、「ただ、見通しより状態があまり良くなかったので、時間がどのくらいかかるかは分からない」と不透明な状況を明かしていた。その中で、この日の取材では「なるべく早い復帰に焦点を当てたいし、開幕が一番早いところ。自分としては最短を目指していきたい」と改めて語った。
チームとしては慎重な姿勢を崩さないが、来季に向けて一歩ずつリハビリを進める。「二刀流を長く続けたい思いはある」とした上で「(向上心は)考えなくても高くなってきた。MVPや優勝は一つの形でしかない。どれだけ多くの技術やフィジカルを高めていけるか、趣味みたいな部分」と語り、貪欲に上を目指して戦っていく。