佐々木朗希 極秘渡米していた 争奪戦開始!ド軍・ロバーツ監督は黙秘 パ軍・シルト監督は猛アピ

 米大リーグの球団幹部や代理人が一堂に集うウインターミーティングが9日、米テキサス州ダラスで開幕した。ロッテは佐々木朗希投手(23)のポスティングシステムの申請を完了し、MLBに受理されたと発表し、10日午前8時(日本時間同日午後10時)に同投手とメジャー球団との交渉が解禁された。佐々木が極秘渡米していたことも判明した中、来年1月23日午後5時(同24日午前7時)まで45日間の交渉に臨む注目の右腕に、移籍先有力のドジャースやパドレスなどの監督がさまざまな反応を見せた。

 メジャー全球団の幹部や関係者、代理人らが一堂に会する年中行事のウインターミーティングの会場。佐々木の耳に届けとばかりに猛アピールしたのは、ド軍の対抗馬と目されているパ軍のシルト監督だ。

 指揮官は「多くの理由から私たちは良い位置にいると感じている」と前置きしながら、生活環境や連日大入りの球場の雰囲気の良さ、チームの強さなどを挙げ「ここで球団史上初のワールドチャンピオンに貢献し、自分の功績を残すチャンスなんだ」と熱弁。ダルビッシュ、松井、野茂の名前を挙げて『日本』との関係を強調した。

 対照的な反応を見せたのはド軍のロバーツ監督だ。数日前に訪れた日本での思い出話を満面の笑みで報道陣に披露していたのが、「佐々木」の名前を聞くや「その話はしないよ」。交渉前から本命視されていることへの批判的意見を危惧してか、多くを語らず、貝になった。

 両軍と同じナ・リーグ西地区に属するダイヤモンドバックスのロブロ監督は佐々木の映像を見ていることを明かし「本当にいい即戦力投手。素晴らしい」と絶賛。レッドソックスのコーラ監督も「好投手。若いし、球も速い。楽しみだよ」と言った。

 関係者によると、佐々木はすでに極秘で米国入り。メジャー球団との交渉に備えているという。ポスティングシステムの現行制度では、25歳未満かプロ6年目未満の海外選手はマイナー契約しか認められず、契約金は国際ボーナスプールで上限が定められている。メジャーに昇格した場合の年俸は最低保証額の76万ドル(約1億1400万円)だ。金よりも夢を選択した超有望株をめぐる大争奪戦のゴングが高らかに鳴った。

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