巨人からオリオールズ移籍の菅野智之「勝負していける自信ある」 オンライン入団会見 単年20億円合意 前監督で伯父の原辰徳氏は「すごく喜んでくれた」
巨人から海外FA権を行使してオリオールズと1年契約で合意した菅野智之投手が19日(日本時間20日)、オンライン入団会見を行った。
巨人と同じ球団カラーのオレンジに球団マスコットにちなんだ鳥がデザインされたネクタイをつけて会見に臨んだ菅野。メジャーを目指すきっかけは17年のWBCだったことを明かし、「自分の夢だったメジャーリーグで投げることに関して17年にドジャースタジアムで投げることができて、その夢に対して明確になったというか、心から投げたいと思った」と述懐。オリオールズを選択した理由を「素晴らしいピッチングスタッフとワールドシリーズに勝ちたい熱意が伝わってきた。そこで投げてみたいという気持ちで決断しました」と説明しながらメジャー屈指の捕手ラッチマンの名前を出し「素晴らしいキャッチャー。バッテリーを組むのがすごく楽しみです」と言って笑みを浮かべた。
巨人一筋12年で通算276登板、136勝74敗、防御率2・43をマーク。今季は15勝&防御率1・67で二冠に輝き、チームの4年ぶりリーグ優勝、さらには自身は3度目のMVPを獲得した。「100マイルを投げれるわけではないですし、ものすごい変化球があるわけではないので、ただ、コントロールやコンビネーションに関してはアメリカでも勝負していける自信はありますし、スタイルを変えるのではなく、今持っているものでどこまで通用するかっていうのをまずは試したい」と意気込みを口にし、目標については「日本では日本一になれなかったので、ワールドチャンピオンになることを一番の目標にやっていきたい」、さらには「1年間ローテーションで回れるように、そしたら自ずと結果はついてくると思う」と話した。
米報道によると、契約内容は単年1300万ドル(約20・4億円)。先発の柱として期待されているが、課題となる環境や方針の変化への適応には「何も不安や心配事はなくて、こっち(日本)でやってきた12年間の経験というものは確実に生きると思うので、どんな環境でも適応する覚悟でアメリカに来てる」ときっぱり。前巨人監督で伯父でもある原辰徳氏に連絡したことを明かし、「すごく喜んでくれてましたし、頑張って来いよと背中を押してもらえたので、成長した姿を見せたいなと思います」と話した。