佐々木朗希にMLB20球団が獲得意思 本人から異例要望「面談に選手を同席させないで」 代理人が交渉経過報告

 ロッテからポスティングシステムを使って大リーグ移籍を目指す佐々木朗希投手の代理人を務める大手事務所「ワッサーマン」のジョエル・ウルフ氏が30日(日本時間31日)、オンライン取材に応じ、来年1月23日(日本時間1月24日)に期限を迎える交渉の経過を報告した。

 ウルフ氏によると、メジャー30球団のうち20球団が獲得意思を示し、趣向を凝らした資料を作製。面談(プレゼン)は1球団につき2時間の制限時間を設けて実施したというが、球団数や球団名、具体的なやり取りなどの明言は避けた。佐々木本人からは「ミーティングには(現役)選手を同席させないでほしい」との要望があったと言い、「理由は言わなかった」と話した。

 米報道では、本命視されているドジャースのほか、ニューヨークを本拠とするヤンキースとメッツ、シカゴにあるカブスとホワイトソックス、カリフォルニア州北部サンフランシスコになるジャイアンツ、米南部テキサスのレンジャーズの7球団が挙げられている。

 ポスティングシステムに関する規定では、25歳未満か、プロ6年目未満の海外選手はマイナー契約しか結ぶことができず、契約金も国際ボーナスプールで上限が定められている。メジャーに昇格した場合でも年俸は最低保証額の76万ドル(約1億2000万円)のため、古巣に支払われる譲渡金は少額となる。周囲からは夢の実現を応援する声がある一方で「あと2年待てば…」との意見もあるなど、今オフのポスティング移籍は大きな波紋を広げている。

 ウルフ氏は今月10日にウインターミーティングの会場で取材に応じた際に、佐々木にあと2年待つように説得したか、と問われ、「朗希を説得できる者は誰もいない。朗希が私たちを納得させた。彼が船頭であり、ボスです」と返答。「野球、そして人生に絶対なんてない。だから、2年後に3億ドル(約450億円)、4億ドル(約600億円)の契約を取れる約束はできない。このままうまく物事が進めば、可能性はあるが、けがやいろんなことが起こる。彼の人生がそうであったように」と熱弁を振るった。

 今後は球団を絞り込み、年始に佐々木が再渡米し、“2次面談”や球団訪問を行うとみられる。

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