米検察 水原一平被告のギャンブル依存症、生活困窮主張を一蹴 大谷から窃盗前のギャンブルは「3万円」のみ ド軍解雇時の預金は「3000万以上」

 「ESPN」などは米メディアは30日(日本時間31日)、ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で銀行詐欺罪などに問われた水原一平被告について、米カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地検が同被告の一部主張に異議を唱えたなどと報じた。

 木曜日に提出された法廷文書によると連邦検察当局は、大谷の元通訳が多額のギャンブルの借金を返すために大谷から盗んだという主張に異議。大谷の銀行口座から引き出しを始める前にギャンブル中毒に苦しんでいた証拠はなかったと述べた。

 検察によれば、政府の捜査で水原氏の過去の合法的な賭け事の証拠はほとんどなく、国内30カ所のカジノを捜査した結果「08年に200ドル(約3万円)を費やしただけだった」という。

 また、検察側は水原氏が主張しているように、大谷から盗むことを余儀なくされるような「莫大な負債」を水原氏が抱えていなかったと主張。2021年9月に大谷の銀行口座から「わずか4万ドル(約620万)」の不正送金が最初に行われた時点で、水原氏の当座預金口座には3万4千ドル(約530万)以上の預金があったとし、大谷の近くに住むための高額家賃などで「給料日前の生活」が困窮していたという水原氏の主張についても否定。大谷の「認識や承認」なしに「大谷氏のデビットカードを使って家賃を支払っていた」ことを示す証拠として銀行の明細書を提出したという。水原氏の当座預金口座には常に「かなりの残高」があり、2023年3月には3万ドル(約465万)以上で、ドジャースを解雇された、2024年3月には19万5000ドル(約3000万)以上あったと述べている。

 検察側は「水原氏は真の反省を示す代わりに、大谷から何百万ドルも盗んだことを正当化しようとしている」と、訴えている。

 連邦地検は今月23日に同被告に対し、禁錮4年9月と釈放後3年間の保護観察処分、大谷への約1700万ドル(約26億3500万円)の賠償などを求刑。一方の同被告は連邦地裁の裁判長宛てに禁錮1年6月の減刑を求める申立書を提出した。量刑は2月6日に同州サンタアナの連邦地裁で言い渡される。

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