ドジャースは１７日、カブスとの開幕シリーズ（１８、１９日）を前に東京ドームで公式練習を行った。ロバーツ監督は前夜、ホテルで大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希の日本人３選手が主催した食事会について「多くの選手が、今までで最高の食事だった、と言っていた」と笑顔で明かし、「選手たちの絆が深まり、団結することができた。選手たちにとって、とてつもなく素晴らしい夜だった」と感激した様子で振り返った。

　３１人の選手全員が集まった「チームディナー」。最高級の寿司店と焼き鳥店のシェフを招き、マグロの解体ショーも行われた。フリーマンは苦手なウニの寿司に挑戦。１７日の取材では、前夜を振り返り「ウニは最高だった。とにかくいい夜だった」と話した。

　選手がトレーナーやスウェット、ジーンズなどリラックスした私服姿で参加した夕食会を盛り上げたのは、やはり、チームきっての“お祭り男”キケ・ヘルナンデスだった。

　キケはウニを差し出されたフリーマンが「ｏｈ…」と頭を抱えるしぐさをすると、隣のテーブルから歩みより、激励。周囲からは「頑張れ！」「レッツゴー！」などと応援の声があがり、一口でパクリと食べたフリーマンが「…悪くない、おいしいね」と両手を広げて笑顔を見せ、拍手喝采となった。

　さらにテーブルを離れ、職人から、ねじりハチマキを作ってもらう場面も。身長差があり、わざわざかがんでハチマキをしてもらうと、職人をまねてガッツポーズ、そして、合掌。隣の席のスミス捕手が顔に手を当て、肩を震わせて笑い、隣のテーブルのバンダ投手らも拍手で大喜びするなど、大盛り上がりとなった。食事会後の記念撮影では最前列の中央に陣取り、解体ショーを終えたマグロの巨大なカマを持ち、ご機嫌な笑顔を見せていた。