佐々木朗希のMLB初登板を米メディアはどう伝えたか「完璧とは言い難い」「未完成」「成長痛」「度肝を抜く球」 自社記者を日本へ派遣

 「カブス3-6ドジャース」(19日、東京ドーム)

 ドジャースの佐々木朗希投手がメジャー初登板し、3回1安打1失点、与四球5、奪三振3だった。予定された球数に達したため、早期の降板。最速161・7キロを計測した一方で56球のうちストライク25球と制球に苦しむなど、課題も見えた。今回の東京遠征に記者を派遣した米メディアはどう伝えたか。

 ロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)は、佐々木のデビュー戦を「完璧とは言い難いものだった」と表現。「100マイル(約161キロ)超の速球、打てないスプリットとスライダーといった度肝を抜くボールはあった」とする一方で「打者14人のうち5人に四球を出し、半分以上がゾーンを外れるなど、制球の乱れも目立った」と伝えた。

 ハイライトシーンとして日本人対決となった鈴木から奪った初三振を含む3つの三振を挙げながら、「佐々木の予想された成長痛の例としては走者を足止めできなかったことや連続四球による押し出しがあった」と指摘。二回以降の不安定な投球を振り返りながら「過酷なメジャーへの移行の中で自分の投球をコンスタントに実行していくことが今後の課題となるだろう」とした。

 大リーグ公式サイトは「ロウキがデビュー戦で輝きと荒々しさを見せる」との見出しで佐々木の投球を詳報。「23歳の右腕は未完成であり、そのことが初めての先発登板で明らかになった」と記述。オープン戦2登板では多くの空振りを奪ったスプリットが「15球のうちスイングは2回だけ。カブスの打者は手を出さなかった」と分析し、「驚きだった」と伝えた。

 また、米スポーツサイト「アスレチック」も佐々木のこの日の投球を「成長痛」と表現し、「ドジャースがこれまでこのプロセスを強調してきたように彼はまだ完成されていない」と記述。押し出し四球後に連続三振を奪い、最少失点に抑えた場面を「ドジャースが今後期待するものの兆しが見えた」と評価した。

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