【独自取材】ドジャース選手たちが日本で感銘を受けたもの 「コンビニ」、「ラーメン」、「大谷ら主催の食事会」、「日本人の振る舞い」
大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希の3投手が所属するドジャースは東京ドームでカブスと開幕戦2試合を戦うために日本に上陸したのは13日のこと。選手たちは19日の試合後に離日するまで1週間の滞在でどんな経験をし、何に感銘を受けたのか。ロサンゼルスに戻った選手たちに話を聞き、「トップ3」を挙げてもらった。
「あめの中に梅が入ってて、色は黄色。名前はなんだっけ。スッパイマン?そう、スッパイマンだ。あれ、最高だよね」。
開口一番、そう言ってスマホに保存された「スッパイマン」のパッケージの画像を見せてくれたのは新守護神のタナー・スコット投手だ。来日前に米国にもあるコンビニエンスストア「セブン・イレブン」に行くことを楽しみにしていた左腕は「一番大きな違いは食べ物の選択肢がすごく多かったこと。あめやおにぎり、とにかくクールだったよ」と言った。
スコットが選んだトップ3。1位に挙げたのが、大谷、山本、佐々木の3人がホストを務めた夕食会だ。球団チャーター機とは別便で来日したカーショーを含む32選手全員が参加した“決起集会”は、目の前でまぐろの解体ショーが行われるなど、大盛況だったようで「本当にいい雰囲気で楽しかったよ。しょうが(ガリ)がこんなにおいしいなんて知らなかったよ」とも。2位に「コンビニ」、3位に「築地食べ歩き」を挙げた。
チームリーダーのベテラン内野手、ミゲル・ロハスは「1番は東京ドームですね。伝統と歴史ある場所でプレーし、ヒットを打つこともできた。特にスタンドを埋め尽くした日本のファンは僕たち選手に力を与えてくれたし、野球を愛する気持ちを見せてくれた」と話す。
球場外では家族と一緒に行動。開幕前日の自由時間にはディズニーシーを訪れるなど、時間を最大限に活用して日本を満喫した。「2番目は家族と日本を経験できたことですね。街を歩き、ラーメン、すし、和牛ステーキなど、おいしいものもたくさん食べた」。最後に挙げたのが「日本人の振る舞い」だ。「日本人は本当に謙虚だし、よく働くし、他人を気遣う。僕のことを知らなくても、接した人々から常に敬意を感じていた」。その言葉を聞いて同じ日本人として誇らしい気持ちになった。
リリーフ左腕のアンソニー・バンダ投手は「1位は断然、開幕戦だね」。自身は開幕投手を務めた山本から勝利のバトンを託されて六回から登板し、1回をピシャリと抑えた。ブルペンからマウンドに向かう時、相手を封じてベンチに戻る時、ドジャーブルーに染まったスタンドから受けた歓声と拍手は格別だったようだ。
ロハス同様、家族ともに来日したバンダ。来日前に希望リストに入れていた「ポケモンセンター訪問」を2位に置き、3位に「家族みんなで日本の文化や野球の歴史を経験できたこと」を挙げた。
東京滞在時は雪がちらつくほどの寒さも経験。桜を見ることができなかったのが心残りだったようで「息子が好きな花なんだ。ほら、ここにもあるだろ?」と言って、左脚に彫られて見事な桜のタトゥーを見せてくれた。「やりたいことはたくさんあった。繁華街だけじゃなく、田舎の風景も見てみたかったけど、時間は限られていたからね」とも話した。
生まれて初めて食べたラーメンを1位に挙げたのは、人懐っこい笑顔がトレードマークのテオスカー・ヘルナンデス外野手だ。「あれは本当に本当においしかったよ。だから、3つ選ぶなら、ラーメン、ファン、整備された街並み、だね」とにこやかに話した。
昨季途中にトレードで加入し、オフに5年契約を結んだトミー・エドマン選手は、「すし」、「原宿・表参道」、「魚市場」の3つを選択。控えユーティリティーのクリス・テイラー選手は、日系人で黒髪美人のメアリー夫人と訪れたすし屋、日本人トリオ主催の夕食会、東京ドームでの開幕戦を選んだ。
帰国後はチーム練習とオープン戦3試合を行い、時差調整をしたドジャースの選手たち。あす27日(日本時間28日)に本拠地開幕戦を迎え、連覇を懸けたシーズンが再び始まる。
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