市和歌山、延長12回サヨナラで聖地切符
「高校野球・和歌山大会決勝、市和歌山3‐2智弁和歌山」(26日、紀三井寺)
市和歌山が10年ぶり5度目の優勝(1971年夏は紀和大会で敗れたため甲子園出場なし)を飾った。
初回に先制を許し、その後も毎回のように得点圏に走者を背負う展開だったが、エース・赤尾千尋投手(3年)が粘りのピッチングで踏ん張りを見せる。
すると、七回1死二塁から7番・大島空也外野手(3年)の中前適時打で同点に追い付いた。試合は延長戦に突入。十一回には勝ち越しを許すが、その裏に2死一、三塁から代打・阿部一将外野手(2年)の中前適時打で再び同点に。
十二回に1死一、二塁のチャンスを作ると、3番・瀬戸口麗内野手(3年)が左中間にサヨナラ二塁打を放った。
市和歌山商からの校名変更後、初の甲子園出場。OBで“松坂世代”の半田真一監督は「いいバッターだけど調子は上がってこなかった。ただ、3年生の意地にかけてみようと思った」とヒーローをたたえた。