龍谷大平安、初戦敗退店…春夏連覇ならず
「全国高校野球・1回戦、春日部共栄5‐1龍谷大平安」(11日、甲子園)
春日部共栄(埼玉)は初回、不安定だった龍谷大平安(京都)の先発・元氏の立ち上がりを攻めた。まず無死一、三塁から3番・守屋の中犠飛で先制すると、6番・金子から長岡、小林と3者連続適時打。打者一巡の猛攻で一挙5点を奪った。先発・金子は、ていねいに打たせてとるピッチングを展開。相手打線に的を絞らせず、凡打の山を築いた。
なかなかチャンスを作れないでいた龍谷大平安は、0‐5の七回にようやく反撃。1死一、三塁の場面で、好投していた高橋奎に代打を送り、右犠飛で1点を返したがその後が続かず、春夏連覇は成らなかった。
春日部共栄の本多利治監督は、春の優勝チームを下し「信じられません。試合前には意識せず自分たちの野球をしようと話しましたが、子どもたちがのびのびやってくれました」と選手たちの自然体を称えた。
122球を投げて完投勝利を挙げた金子は「感無量です。持ち味の打たせて取るピッチングができました」と笑顔を浮かべた。
敗れた龍谷大平安の原田英彦監督は「初回がすべてでした。5点を取り返す力はうちのチームにありませんでした」といきなりの5失点を悔いた。