大阪桐蔭 2年ぶり4度目の日本一

優勝を決め、歓喜の表情でマウンドに集まる大阪桐蔭ナイン=甲子園(撮影・飯室逸平)
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 「全国高校野球・決勝 大阪桐蔭4‐3三重」(25日、甲子園)」

 3年連続8度目出場の大阪桐蔭が、逆転で2年連続12度目出場の三重を下し、藤浪晋太郎投手(阪神)を擁して春夏連覇を達成した12年以来、2年ぶり4度目の日本一に輝いた。

 三重は二回1死一、二塁から、8番・中林健吾(3年)が左越え適時二塁打を放ち2点を先制する。

 大阪桐蔭はその裏、2死二塁から8番・福田光輝(2年)の右前適時打ですかさず1点を返すと、三回には1死三塁で3番・香月一也(3年)が犠飛を打ち上げ、2‐2の同点に追い付いた。

 三重は五回無死一、三塁から3番・宇都宮東真(3年)の中前適時打で1点を勝ち越したが、最後に地力を見せたのは大阪桐蔭だった。2‐3の七回2死満塁から主将の1番・中村誠(3年)が中前にポトリと落ちる2点適時打で逆転に成功した。

 三重は九回、1死一、二塁と攻めたが届かず、ついに大阪桐蔭が頂点に立った。

 西谷浩一監督は「素晴らしいチームとやらせていただき、何とか粘り勝てて本当にうれしい。どの学校よりも練習してきたつもりなので、それが最後に出たと思い、子どもたちの頑張りに敬意を表します」と選手たちを称えた。

 逆転打の中村は「夏に日本一になるためにやって来て目標達成できたのは本当にうれしいので(涙が)止まりません」と目をぬぐいながら話し、球場全体から拍手を浴びた。

 完投の福島は「相手もすごく強く、しんどい試合でしたが、きのうはチームに迷惑をかけたので今日は自分の力で頑張ろうと思いました」と、こちらも涙声だった。

 敗れた三重の中村好治監督は「選手だけでなくコーチや監督も成長できた戦いだった。頂点に届いていないとは思っていない」と、手元に残った収穫の多さを再確認していた。

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