楽天・横山 史上初の初登板1球勝利
「楽天9‐4ソフトバンク」(30日、コボスタ)
楽天打線が七回に爆発した。1点を追う七回、松井稼が左翼線に適時二塁打を放ち同点とし、1死満塁からジョーンズの押し出し四球で勝ち越し。さらに続く銀次の右中間への2点二塁打、枡田、島内の連続適時打などで突き放した。この回、一挙8点を奪っての逆転勝利となった。
楽天の勝利投手は、1‐1の七回2死二塁からプロ初登板したルーキーの横山貴明投手(23)。その初球を今宮に中前へ運ばれ、勝ち越し打を許したものの、送球間に二塁を狙った今宮はアウトとなりチェンジ。その裏、打線が逆転し、球数わずか1球で白星が転がり込んできた。
「1球勝利」はプロ野球37人目(パ・リーグ18人目)。プロ初勝利が1球勝利は6人目だが、プロ初登板での1球勝利となると、プロ野球史上初の珍記録だ。
試合後、星野監督は「あんなものは初勝利とは言わんよ」と打たれたことに不満顔。しかし、続けて「でも何か持ってるんだろうな」と笑みを浮かべた。
横山は、東日本大震災で事故が起きた福島第一原発に近い福島県浪江町出身。聖光学院から早大をへて、13年度ドラフト6位で楽天入りした。