日本球界最長試合…五十回でついに先制

延長50回表、先制点をあげ喜ぶ中京ナイン、中央右奥は崇徳・石岡=明石トーカロ球場(撮影・石湯恒介)
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 「全国高校軟式野球選手権大会・準決勝 中京‐崇徳」(31日、明石トーカロ球場)

 3日間に渡って延長四十五回を戦っても0‐0で決着せず、サスペンデッドゲーム(一時停止試合)となった中京(東海・岐阜)と崇徳(西中国・広島)の準決勝が四十六回から再開された。

 試合再開のマウンドには、ともに延長四十五回を投げ抜き、すでに635球を投げた中京・松井大河投手と、617球を投げている崇徳・石岡樹輝弥投手が4日連続で上がった。

 延長四十六回表は中京の3番からの攻撃。空振り三振、空振り三振、三ゴロの三者凡退に終わった。

 その裏、崇徳は9番から投飛、一邪飛、中飛に倒れた。

 四十七回の中京は先頭打者が三ゴロに倒れるが続く斉木が四球、犠打の2死二塁の好機をつくるが次打者は三ゴロに倒れ得点はならなかった。

 その裏、崇徳は3番石岡が二直の1死から沖西は四球を選び、次打者の二ゴロで二進、島川は敬遠気味の四球の2死一、二塁から岡本は一ゴロに倒れた。

 四十八回の中京の攻撃は左飛、三ゴロの後、投前の内野安打で出塁、4番の柴山。その5球目に二盗を決め中京はこの試合初めての盗塁を決めるが柴山は二飛に倒れ得点はならなかった。

 その裏、崇徳は二ゴロ、右飛の後、1番・後藤が右前打で出るが二盗失敗。

 四十九回の中京に攻撃は二ゴロ、二ゴロ、遊ゴロの三者凡退。

 その裏、崇徳は補邪飛、三ゴロ、遊ゴロでこちらも三者凡退。

 五十回の中京は先頭の8番西山が二塁内野安打、続く犠打を石岡が二塁へ悪送球の無死一、二塁から1番・中上の初球に石岡が暴投で二、三塁とし、敬遠気味の四球で無死満塁から2番・後藤が右線二塁打でついに2点が入った。さらに二、三塁から投ゴロの間に1点を追加した。

 同大会は日程の消化を優先し、準決勝までは延長十五回で引き分け再試合ではなく、サスペンデッドゲームを採用する。両校は28日に延長十五回で0‐0と譲らず、延長十六回から再開された29日も互いに得点できず、30日も延長三十一回から戦ったがまたしても両軍無得点だった。

 これまでの大会最長は1981年、83年の延長二十五回。

 日本記録は1983年9月20日、全日本軟式大会決勝を戦ったライト工業‐田中病院の延長四十五回だった。

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